ステファン・フェゲルの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ステファン・フェゲル(オーストリア)/提供:ittfworld

卓球選手紹介 ステファン・フェゲルの使用用具・大会成績・プロフィール

2025.05.01

文:ラリーズ編集部

今回は、長い間オーストリアの第一線で活躍しているステファン・フェゲルを紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れます。

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ステファン・フェゲルとは?

ステファン・フェゲルは、2015年のポーランドオープンにおいて準決勝で張継科(チャンジーカ・中国)を4-2で破り、決勝でも樊振東(ファンジェンドン・中国)をフルゲームまで追い詰めるなど、中国のトップ選手を互角の戦いを見せました。オーストリアでは何度もシングルスのチャンピオンに輝き、頂点に君臨していた選手です。

2022年に現役を引退しました。

オーストリアの第一線で活躍していた、ステファン・フェゲルのプロフィールを見ていきましょう。

ステファン・フェゲルのプロフィール

ステファン・フェゲルは、1988年9月12日生まれの36歳です(2025年5月時点)。2011年に初めてオーストリアのシングルスチャンピオンに輝くと、翌年2連覇を成し遂げ、さらには2014年も優勝を果たしました。

次の年の2015年には、ポーランドオープンで準優勝に輝き、世界ランキングで国内最高位に上り詰めました。同年のヨーロッパ選手権大会では、オーストラリアが決勝でドイツを破り初優勝を果たしました。その時の優勝の立役者の1人がステファン・フェゲルです。ドミトリ・オフチャロフには敗れたものの、ラストでパトリック・バウムをストレートで退け、優勝を決めました。

2016年からはドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・デュッセルドルフに2年間所属し、この強豪のクラブチームで卓球に打ち込みました。この年に再びオーストリアのシングルスチャンピオンに返り咲きました。そして、2016年のリオ五輪でオリンピックへ初出場を果たしました。シングルスは3回戦で日本の丹羽孝希(スヴェンソン)に敗れました。ボルシア・デュッセルドルフで2年間腕を磨いた後は、TTFリープヘル・オクセンハウゼンに移籍しています。

ステファン・フェゲルのプレースタイル

ステファン・フェゲルの戦型は、右シェーク裏裏の攻撃型です。相手のタイミングを外すようなドライブやブロックが特徴の選手です。180cmを超える長身から繰り出される豪快な両ハンドは、威力があります。しかしステファン・フェゲルは自分から攻め込んで得点するというよりも、ブロックで相手の攻撃を受け止めて振り回すことで得点することが多いです。

ブロックといえば相手の攻撃をしのぐ守備技術として知られており、あまり得点に結びつくイメージは少ないです。しかしブロックが上達すれば、自ら無理して攻める必要がなくなり、またラリーになっても余裕ができるため、試合を優位に進めることができます。また止めるブロックだけでなく、伸ばすブロックや、はじくブロックなどを様々なコースに送ることで、ブロックを守備的技術としてでなく攻撃的な技術として用いることができます。

ブロックで点を取ることができる選手といえば、日本選手では松平健太(T.T彩たま)があげられます。縦に伸ばすブロックや、左右に曲がるブロック、スピンブロックなど多彩な技術で相手を翻弄し、2013年世界選手権パリ大会では2回戦で中国の馬琳(マリン)を倒し、準々決勝でも許昕(シュシン・中国)を大いに苦しめました。

ステファン・フェゲルの使用用具

使用ラケットはバタフライの「ティモボルALC」で、ラバーはフォア面に「テナジー05ハード」、バック面に「テナジー05」を使用していたようです。

ステファン・フェゲルの世界ランキング

2022年に現役を引退したステファン・フェゲルは2025年5月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは19位(2017年6月)です。

ステファン・フェゲルの国際大会での主な戦績

2014年 ハンガリーオープン 男子シングルス:ベスト4
クウェートオープン ダブルス:優勝(ペア:林高遠)
2015年 ポーランドオープン 男子シングルス:準優勝
ヨーロッパ選手権大会 男子ダブルス:優勝(ペア:モンテイロ)
ヨーロッパ選手権大会 男子団体:優勝
2018年 ヨーロッパ選手権大会 混合ダブルス:準優勝(ペア:ソフィア・ポルカノバ)

まとめ

ブロックを武器に相手を翻弄するステファン・フェゲル。ベテランとなってからも世界の舞台で活躍している彼の活躍から目が離せません。

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