19歳ながらすでに世界トップ選手にまで登りつめた中国の孫穎莎(スンイーシャ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因となっている国際大会での戦績についても触れます。
伊藤美誠らと並び、世界中からその活躍に注目を浴びている中国期待の若手・孫穎莎。まだまだその実力は計り知れません。今回は、そんな孫穎莎のプロフィールを見ていきましょう。
孫穎莎とは?
孫穎莎(スンイーシャ)は中国の選手で、日本の伊藤美誠や平野美宇、早田ひなと同世代の選手です。2017年に行われた世界ジュニア選手権では、女子シングルスと女子団体で優勝を飾り、2冠を達成しています。また、一般の部では2017年のジャパンオープンでITTFワールドツアー初優勝を果たすと、徐々に頭角を表しました。
2019年は、3つのワールドツアーとアジア選手権の計4つの大会で優勝をしており、19歳ながら中国の中心選手になっています。東京で行われたチームワールドカップ決勝では、伊藤美誠に0-2とリードされるも2-2まで追いつき、第5ゲームも7-10とマッチポイントを握られるも大逆転勝利を遂げた選手でもあります。
>>伊藤美誠らと同世代 18歳・孫穎莎が世界女王下し2年ぶりの優勝<ライオン卓球ジャパンOP荻村杯・女子単>
プロフィール
孫穎莎は、2000年11月4日生まれの19歳(2019年11月時点)。中国の河北省・石家庄市の出身で、卓球を始めたのは5歳のときでした。10歳のときから河北省チームで練習するようになります。2015年に全中国少年選手権で優勝すると国家2軍チームに加入し、2017年に行われた入れ替えリーグ戦を勝ち抜き、1軍チームにまで登りつめました。
>>伊藤美誠、孫穎莎らがITTFスターアワード賞にノミネート
プレースタイル
孫穎莎の戦型は、右シェーク裏裏ドライブ型です。軽快なフットワークから繰り出される両ハンドの攻撃には目を見張るものがあります。また、早い打球点で攻撃できるため、相手が触れずにラリーが終わる場面がよく見られます。
精神的にも強いと言えるでしょう。韓国オープン準々決勝で石川佳純にマッチポイントを握られた場面で、孫穎莎は臆することなく石川の3球目攻撃をストレートにカウンターして得点しました。また、チームワールドカップ決勝で伊藤美誠にマッチポイントを握られている場面でも、思い切ってフォア側に回り込んでストレートに強烈なレシーブができます。
追い込まれても思い切ったプレーができる選手です。
>>【W杯決勝レポ】中国女子V9の偉業 伊藤美誠、東京五輪に向け「良くても変えていくうまさを」<JA全農 ITTF卓球チームワールドカップ>
使用用具
ラケットは「カーボネード45」、ラバーはフォア面が「キョウヒョウ3(ブルースポンジ)」、バック面が「キョウヒョウ3」を使用しているそうです。
>>【早田ひな#3】“黄金世代”から見た「今、日本の卓球が強いワケ」
世界ランキング
2017年1月時点では82位でその後は一時世界ランキングから外れるも、その年のジャパンオープンでワールドツアー初出場での初優勝を皮切りに、2017年7月発表の世界ランキングで10位に突如ランクインしました。2018年には、52位まで世界ランキングが下がりますが、2019年11月時点では、10月の6位から3位にジャンプアップし、孫穎莎自身自己最高ランキングに位置しています。
>>【卓球】伊藤美誠、東京五輪代表へ 世界ランキング選考基準満たす
国際大会での主な戦績
2017年 | ジャパンオープン | シングルス優勝 |
世界ジュニア選手権 | シングルス優勝 | |
2019年 | 世界選手権 | ダブルス優勝(王曼昱ペア) |
ジャパンオープン | シングルス優勝 | |
オーストラリアオープン | シングルス優勝 | |
アジア選手権 | シングルス優勝 | |
ドイツオープン | シングルス優勝 |
>>東京五輪チケット第2次抽選販売の申込開始!卓球競技、狙い目の席は?
まとめ
若干19歳ながら、すでに中国の主力として君臨する孫穎莎。日本の伊藤美誠や平野美宇、早田ひなと同じ世代でありこれからも日本の前に立ちはだかるライバルになることが予想されます。
孫穎莎のパワフルな両ハンドドライブから目が離せません。