文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第55回となる今回は、エリートアカデミー出身でTリーグセカンドシーズンにはトップおとめピンポンズ名古屋で参戦した全日学女王・森田彩音の卓球ギアを紹介する。
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森田彩音の卓球ギア
戦型
右シェーク裏裏
ラケット
馬龍5(FL・ニッタク)
ラバー
フォア:ファスターク G-1(厚・ニッタク)
バック:ファスターク G-1(特厚・ニッタク)
ユニフォーム
中央大学のユニフォーム
こだわりのもの
肩こりに効くネックレス
先輩方に作ってもらったマスコット
チョコレート
※ギアは2020年2月時点のもの
父と歩んだ卓球人生
写真:森田彩音(中央大学・写真は全日学)/撮影:ラリーズ編集部
5歳の頃、家族と行ったボウリング場で卓球をしたことがきっかけで森田の競技人生はスタートした。
「たまたま施設の2階に卓球場があり、やらせてみたら意外と反応が良かったみたいで(笑)。それから卓球を始めました」。
小1から地元・静岡のスポーツ少年団に入り、本格的に競技生活をスタートし、クラブチームを設立した父親がコーチとなって、森田の指導にあたった。
中学高校ではエリートアカデミーで腕を磨き、中央大学に進学後、一気にその才能が開花した。
写真:森田彩音(中央大学・写真は全日学)/撮影:ラリーズ編集部
2018年の全日本学生卓球選手権で準優勝、2019年に悲願の初優勝など輝かしい成績を残し、またTリーグでは早田ひな(日本生命)に勝利するなど活躍を見せた。
シングルス13試合、ダブルス9試合に出場した森田は、Tリーグで学びを得たと語る。
「Tリーグに参戦させていただいて、間近でプロ選手の練習や私生活を見ることができて、自分には足りないものがすごく多いと感じました。プロ意識をすごく感じました。私は考えが甘い部分がたくさんあって、やっぱり突き詰めている人ならではの戦い方や勝負所での1点の取り方がすごく勉強になりました」。
また、大学生活で他競技の選手から学んだこともあるという。「私は法学部で授業は男子が多くて、いろんな部活の人と関わることがあった。特に1年生のときは、競技によって考え方も違うし、男子は男子で楽しんで競技してるのを聞いて、すごい勉強にもなったし、考え方が楽にもなりました」と大学生活で様々な視点を通して卓球と向き合い、成長してきた。
写真:森田彩音/提供:©T.LEAGUE
そんな森田の使用用具は、馬龍5(FL)にフォア:ファスターク G-1(厚)、バック:ファスターク G-1(特厚)。
前陣での早い展開を得意とする森田は、コントロール重視の用具選びをしている。弾みが控えめな5枚合板の馬龍5にファスタークシリーズの中でも回転重視のファスタークG-1を組み合わせている。
「この馬龍5は球持ちが良い所が気に入っています。ファスタークG-1はしっかりと食い込み、回転がかかるところと強いボールにも負けないのが良い所だと思っています。またフォア面を厚にすることによって、ドライブだけでなくスマッシュの技術もやりやすくなりました」とコメントしてくれた。
女子選手はラリー中にもスマッシュを打つことが多く、森田自身も武器の一つとしている。
こだわりはネックレス、マスコット、チョコレート
写真:森田彩音/撮影:佐藤主祥
卓球以外の趣味として「買い物が好き。あと純喫茶やカフェを巡るのが好きです」と明かした森田は、こだわりのものとして肩こりに効くネックレスと先輩方に作ってもらったマスコットとチョコレートの3つをあげてくれた。
「凝り性なので、効いているかわかりませんがないと不安になる必需品です。マスコットはリーグ戦前に先輩が作ってくれたもので、お守りのようにいつもラケットケースに入れています。甘いものが大好きで、チョコレートはブラック派です。1日に1個は必ず食べていると思います」。
大学進学をきっかけに全国で活躍する選手へと成長し、卓球を楽しむ気持ちを取り戻したという森田。彼女の選手としてのピークはまだまだ先になりそうだ。