文：ラリーズ編集部
初中級者からトップ選手まで、幅広い層から支持を集める「ファスターク」シリーズは、卓球用品の総合メーカー、「Nittaku（ニッタク）」が販売するテンション系の裏ソフトラバーです。
ファスタークシリーズについて、各商品にどのような特長があり、どのような選手に適しているのかを詳しく見ていきましょう。
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このページの目次
ファスタークシリーズとは？
ファスタークシリーズは“Fast（速さ）とArc（弧）を描くボール軌道”を開発コンセプトとしたドイツ製の裏ソフトテンションラバーです。シリーズ1番目のG-1が2010年7月に発売されて以降、ファスタークシリーズは多くの選手に使用されてきました。
ファスタークシリーズは、スピンドライブ重視であるG-1の他、スピードスマッシュ重視のS-1、バランスラリー重視のC-1、スピードドライブ重視のP-1の計4つのシリーズが販売されています。
スピンドライブ重視の『ファスタークG-1』
グリップ感覚に優れたゴム成分と粒形状で、抜群の威力を実現した「テンションスピンシート」と、ハードな打球感でありながらボールをしっかり捉えて押し出し、ボールに更なる威力を生み出す「ストロングスポンジ」を搭載し、強烈なスピン・どんな位置からでも打ち抜ける威力・強いドライブに打ち負けない強靭さを実現したのがファスタークG-1です。トップ選手では伊藤美誠選手や、森薗政崇選手らがファスタークG-1を使用しています。
強いグリップ感が魅力のラバーではあるものの、弾くように打っても威力のあるボールを打つ事が出来る為、幅広いプレースタイルに対応可能です。一方でトップシート・スポンジ（ドイツ硬度47.5度）が共に硬質であるため、しっかりとスイングしなければボールにスピードがのりませんが、逆に一定のインパクト以上が出来るプレーヤーであれば、充分に性能を引き出す事が出来るでしょう。
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スピードスマッシュ重視の『ファスタークS-1』
ファスタークS-1はG-1に比べて、スピード性能に重きをおいたラバーです。「テンションスピンシート」は粒形状がG-1のシートに比べ細く間隔が広いため、ボールの食い込みが非常に良く、高いスピード性能を実現しています。スポンジは中硬度（ドイツ硬度45.0度）の「ソフトストロングスポンジ」を採用しており、スピードが出しやすく、ボールを捉える感覚をより味わうことのできるスポンジです。
前中陣でのミート打ちやブロックからのスピードドライブに適しており、前陣速攻の選手にオススメのラバーです。
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バランスラリー重視の『ファスタークC-1』
シリーズ3番目に登場したファスタークC-1は、「バランスラリー重視」を謳い、”キャッチ（Catch）”の頭文字をとっています。シートは「ファスタークG-1」と同様の「テンションスピンシート」を使用し、高いグリップ力を実現しています。スポンジは中硬度（ドイツ硬度45.0度）の「ソフトストロングスポンジ」を採用しています。ファスタークC-1の一番の特徴は、「安定感」です。グリップ力が売りのファスタークシリーズですが、この「C-1」はその中でも最もボールが上に飛び、落ちることのない安心感があります。
安定重視のプレーの選手やフォアに比べて強いインパクトが出すのが難しいバック面にオススメのラバーです。
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スピードドライブ重視の『ファスタークP-1』
ファスタークシリーズ最新作のファスタークＰ-1はプラスチック専用ラバーとして発売され、”プラスチック（Plastic）”の頭文字をとっています。シートとスポンジがこれまでのファスタークシリーズから一新され、シートは粒形状がG-1やC-1のシートに比べやや細く間隔が広いため、ボールの食い込みが非常に良くスピードが出やすい設計になっています。
シートのグリップ力が強く、薄くとらえても滑らないので、緊張した場面や力の入る場面でも安心してプレーできる高性能ラバーです。
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まとめ
ファスタークシリーズは、様々なプレースタイルに合わせてシリーズ展開されています。
・強烈なスピンのドライブを求めるなら、『ファスタークG-1』
・前陣速攻でスピードを求めるなら、『ファスタークS-1』
・攻撃と守備の安定感を求めるなら、『ファスタークC-1』
・スピードを出しつつ安定した攻撃を目指すなら『ファスタークP-1』
自分のプレーに合う、最適なラバーを探してみてはいかがでしょうか。
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