【卓球】ラザンターR53試打レビュー スピン・スピード最高峰ラバーが新登場 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球用具紹介 [PR] 【卓球】ラザンターR53試打レビュー スピン・スピード最高峰ラバーが新登場

2023.01.06

アンドロ(andro)社が提供するラバー「RASANTER(ラザンター)」シリーズは、国内外で多くのプレーヤーが使用する人気の商品です。これまで回転重視のRシリーズが4種類、スピード重視のVシリーズが2種類の計6種類が販売されていましたが、2019年10月下旬に「ラザンターR53」が新登場しました。


提供:株式会社andro Japan

新登場の「ラザンターR53」も含め、計7種類のラザンターシリーズはどのような特徴や性能を持つのでしょうか。ラリーズ編集部員が試打した感想も交えて詳しく見ていきましょう。

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ラザンターR53(RASANTER R53)とは


提供:株式会社andro Japan

ラザンターR53はandroのドイツ製ラバーで、2019年10月に新製品として登場しました。スピン系テンション裏ソフトの「ラザンターシリーズ」に分類されるラバーで、回転重視のRシリーズの最新作ということになります。

スポンジ厚は1.7、2.0、ULTRAMAX(2.3)の3種類で、53°のスポンジ硬度はこれまでのラザンターシリーズで一番硬い設計となっています。ラバーの外観に関しては、スポンジはラザンターの特徴でもある鮮やかな黄緑色をしており、大きくも小さくもない中位の気泡を有しています。

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ラザンターR53の特徴

提供:株式会社andro Japan

ラザンターR53は硬い硬度のラバーですが、食い込みが良いのが特徴です。エナジー・セル構造(高い弾力性を実現した気泡構造)を従来のラザンターに使用しているスポンジに搭載することで、優れた回転・グリップ性能を有する“球を持つ系のラバー”になっています。

ラザンターR53は、最高のスピン性能を備えたエナジー・セル構造と最高のグリップ力を備えたRトップシートにより、従来のラザンターシリーズの中でもスピン・スピードともに最高峰のレベルを実現していると謳われています。

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ラザンターR53使用 シモン・ゴーズィ選手のコメント


提供:株式会社andro Japan

「僕が用具に求めるのは、まずはパワーボールを打てること、ドライブ対ドライブで相手に打ち負けない事だ。僕は台上でチキータや逆チキータという微妙なタッチで回転をかけるのが得意なので、それらができる用具を選ぶ」と語るフランスのシモン・ゴーズィ選手がラザンターR53を使用しています(2019年11月現在)。

「最初にアンドロと契約した時に『R50』を使ったけれど、僕には軟らかかったので、アンドロにもっと硬いラバーをお願いした。そこで新しく作ってもらい、許昕(シュシン・中国)に対してもドライブの打ち合いで負けなかった。そのラバーが今回の『R53』になった」と世界トップのドライブ回転量を誇る許昕選手に2019年世界選手権で打ち勝った要因としてラザンターR53を挙げています。

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ラリーズ編集部がラザンターシリーズを試打


写真:ラザンターシリーズの貼られた試打ラケット

ラザンターシリーズには、新登場のR53に加えて、RシリーズがR37、R42、R47、R50、VシリーズがV42、V47と計7種類が存在します。

andro Japan広報のカワイさんによると「Vはスピード特化、Rは回転特化ということで、Vは回転がかからない、かけにくいというイメージを持たれてる方も多いのですが、Vはスピン系テンションの中での“スピード重視”なので回転も十分にかかります。人によってはVの方が回転がかかるという意見もございます」とのことでした。

そのご意見も踏まえ、それぞれの特徴を探るべく、卓球歴約10年、目立った戦績特になしという中級プレーヤーの筆者が試打してみました。筆者は、フォアはラケットを少し立て気味に、当ててかけながら斜め上に振る打法、バックはラケットを水平気味に被せ、後ろから前に振る打法を得意としています。


写真:試打する筆者

ラザンターV47、R47、V42、R42を試打

まず初めにV47とR47を比較しました。“回転重視のRシリーズ、スピード重視のVシリーズ”のイメージから、打つ前はRシリーズが中級者には向いているのでは、と考えていました。


写真:試打する筆者

しかし、実際に試打したところ、V47でも十分回転がかかり、フォアはむしろR47よりも打ちやすいと感じました。というのも、筆者のフォアは当てて回転をかける打法であるため、R47だと上に飛びすぎて制御できませんでした。フォアの上回転打ちに関して、V47は回転・スピード・球離れのタイミングにおいて申し分ないものでした。

一方、筆者のバックは、被せて前に振る打法であるため、R47の感覚がマッチしました。面を被せていながらも、R47の上に飛ぶ力で安定して威力あるボールを繰り出せるところが好感触でした。

同様にV42とR42も試打しました。柔らかい42の方が47よりもコントロールしやすく、VとRの違いに関しては、47と同じ印象を持ちました。

つまり、当て気味の打法はVシリーズが、被せ気味の打法はRシリーズがマッチしていると言えそうです。

実際に、弾くフリックやフラット気味のバックブロック、スマッシュは威力・安定感ともにVシリーズが、チキータや伸ばすブロックはRシリーズが優れた印象を受けました。対下回転のドライブは、上に飛ぶ力の強いRシリーズのやりやすさが勝りました。

ラザンターR37、R50、R53を試打

続いてR37を試打しました。ラザンターシリーズで一番柔らかいため、食い込みがよく球をしっかりと持ちます。42もそうでしたが、柔らかくなるにつれ、オートマチックに回転がかかる感覚が強くなります。またR37は気持ちの良い金属音が鳴ることも特筆すべき事項です。

最後にR50とR53を比べてみました。R50は非常に硬さを感じるラバーで、粘着ラバーの打球感に近いものがあります。ハードヒッターが打つと“唸る”と形容されるボールが出そうです。

一方、R53は、R47を少し硬くした打球感で、意外にもR50より柔らかく感じました。R53はスポンジの食い込みがよいため、スピードあるボールを放てながら、ラバーがしっかりとボールを掴み飛ばしてくれます。従来の感覚だとオーバーしたかに思えたボールが、台の深くに収まってくれるため、安心してスイングすることができました。


写真:ラザンターR53の貼られたゴーズィ SL OFF。ゴーズィ選手の使用している組み合わせ

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ラザンターシリーズ試打総括とまとめ

計7種類のラザンターを試した結果、
フォア:ラザンターV47(ULTRAMAX)
バック:ラザンターR42(ULTRAMAX)またはラザンターR47(2.0)
が中級者の筆者にマッチしました。

厚さ:ULTRAMAXだと弾みすぎ、飛びすぎる部分が懸念点でしたが、厚さ:2.0を使用することで解消もできそうです。

ラザンターシリーズは、打ち方やレベルにより向いているラザンターこそ違えど、筆者のような中級者でも十分使用できるラバーということがわかりました。また、オールラウンドなのがV、回転・威力重視なのがR、という印象を受けました。ラザンターシリーズ7種類の中で、厚さや硬度を調整し自分に合うラザンターを見つければ、自らのプレーの新たな可能性にも気づけるはずです。

新登場のラザンターR53を含め、それぞれ良さを持つラザンターシリーズ、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

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▼andro契約コーチによるラザンターR53レビューはこちら▼