文:ラリーズ編集部
卓球に詳しくない人から、吉村真晴のことを「あの、ほら、こないだバラエティーに出てた」と聞かれることが、卓球ファンならあるだろう。
少し知っている人なら「ほら、佳純ちゃんと金メダル獲った、あの」と続くかもしれない。
卓球ファンはもちろん知っている。彼の代名詞であるアップダウンサービス、多彩な技術、そして大一番での強さ。
東京五輪日本代表から外れたかと思えば、今季Tリーグでは移籍一年目で昨季最下位だった琉球アスティーダをファイナル出場まで牽引する男、吉村真晴。
この多面的な魅力を持つ男の、4つの顔を見つめることで、その笑顔の奥の素顔に迫る。
>>インタビューで振り返る「結果を残す思考法」#2 吉村真晴
このページの目次
第1話「今も悔やむ男」(4月12日公開予定)
写真:吉村真晴/撮影:伊藤圭
書くと一文、時間にするとコンマ何秒のある行為が、今も吉村真晴の胸に深く刻まれている。
「2019年6月、ジャパンオープンで吉村真晴選手が中国選手に負けた直後、ボールを踏み潰した」
それまで自らを的確に説明していた吉村の返答が、ぴたりと止まった。
しばらくの静寂の後、その“事件”について語り始めた。
>>「アスリートとして終わったな」一瞬を今も悔やむ男<吉村真晴・第1話>
第2話「成長する男」(4月13日公開予定)
写真:吉村真晴/撮影:伊藤圭
2020年1月6日、東京五輪日本代表発表で、自身の名前が呼ばれることはなかった。
その直後、吉村真晴はこうツイートした。
『ベストメンバーでの戦いを応援。俺も頑張れ。』
いったい彼は何を頑張るつもりなのだろう。
その真意に迫った。
>>「当たり前が怖くなった」ナショナルチーム辞退の真相<吉村真晴・第2話>
第3話「イメージする男」(4月14日公開予定)
写真:吉村真晴/撮影:伊藤圭
「大一番での強さ」の理由を尋ねた。
てっきり、自身の「技術の幅」を挙げるかと思ったら違った。
「自分はこれができる。だからこれをしていく」を厳選すると言う。
キーワードは”イメージ”。大一番での強さの秘密を聞き出した。
>>「ベストを厳選する」 吉村真晴、大一番の強さの秘密とは<第3話>
第4話「顔に出やすい男」(4月15日公開予定)
写真:吉村真晴/撮影:伊藤圭
いま、彼のテレビでの活躍は、卓球の認知度拡大に確実に貢献している。
一方で、今は少なくなったが、従来の卓球選手の枠を超えた活動に当初、戸惑う人もいた。
彼は今、何を思うのだろうか。
「ただ自分が目立ちたがり屋なんですよ」一度はぐらかした後、実にわかりやすい表情で、その理由を語り始めた。
>>「卓球男子って、めちゃくちゃ面白いんすよ」<吉村真晴・第4話>
吉村真晴の過去のインタビューはこちら
>>「バカじゃないと強くなれない」 メダリスト吉村真晴、壮絶な幼少期
(取材:3月)