【今週の日本の卓球】じゅんみまペア、今季初V カタールオープン全日程終了 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:笑顔の伊藤美誠・水谷隼/提供:ittfworld

卓球ニュース 【今週の日本の卓球】じゅんみまペア、今季初V カタールオープン全日程終了

2020.03.09

文:ラリーズ編集部

3月3日から8日にかけてITTFワールドツアープラチナ・カタールオープンが開催され、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの計5種目が行われた。

日本勢は女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)が準優勝、女子ダブルスでは木原美悠(JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)が準優勝、平野美宇(日本生命)/石川佳純(全農)が3位であった。また混合ダブルスでは水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠が今シーズン初優勝を飾り、東京五輪への期待が高まる結果となった。

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カタールOP 男女シングルス


写真:伊藤美誠/提供:ittfworld

男子シングルスは丹羽孝希(スヴェンソン)、宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、水谷隼が2回戦に進むもそれぞれ許昕(シュシン・中国)、荘智淵(チュアンチーユエン・チャイニーズタペイ)、梁靖崑(リャンジンクン・中国)に敗れた。宇田は全日本選手権優勝以降、勢いそのままに国際大会でも活躍していたが、荘智淵には一歩及ばなかった。また水谷隼は梁靖崑から3ゲームを連取していたが、その後巻き返されフルゲームの末、逆転負けとなった。

張本智和(木下グループ)はチャイニーズタイペイのレジェンド・荘智淵に2ゲームを連取するも、逆転負けを喫し1回戦敗退となった。荘智淵には今年1月のドイツオープンでも敗戦している。

日本からは他に森薗政崇(BOBSON)、神巧也(T.T彩たま)が本戦に出場しているが、いずれも2回戦に駒を進めることはできなかった。

一方、女子シングルスでは伊藤美誠が準優勝に輝いた。準決勝では直近の試合で2連敗している丁寧(ディンニン・中国)に1ゲームも与えることなく、3ゲーム目では1点も与えることなく完勝した。決勝では過去一度も勝ったことのない陳夢(チェンムン・中国)との対戦となった。多彩なサーブレシーブで1ゲーム目を奪うも、そこからは相手のペースになってしまい初勝利とはならなかった。

石川佳純、平野美宇、森さくら(日本生命)は2回戦で中国勢と対戦し、いずれも中国の壁に阻まれる結果となった。佐藤瞳(ミキハウス)は伊藤美誠との対戦だったが、カット打ちの名手である伊藤に勝利はならなかった。

日本からは他に橋本帆乃香(ミキハウス)、長﨑美柚、木原美悠、加藤美優(日本ペイントホールディングス)が本戦に出場しているが、2回戦進出とはならなかった。

カタールOP 男女ダブルス


写真:長﨑美柚・木原美悠/提供:ittfworld

男子ダブルスは張本智和/森薗政崇、戸上隼輔(野田学園高)/宇田幸矢のペアが本戦に出場した。張本/森薗は中国の馬龍(マロン)/許昕をフルゲームまで追い詰めるものの、金星とはならなかった。戸上/宇田の高校生ペアは何鈞傑(フージュンジェ)/黄鎮廷(ウォンチュンティン)の中国香港ペアと対戦し2-1とリードしたものの、最後はベテランのプレーに屈する結果となった。

一方の女子ダブルスでは、長﨑美柚/木原美悠のみゆうペアが準優勝を飾った。息の合ったプレーで決勝まで勝ち進んだが、中国の朱雨玲(ジュユリン)/王曼昱(ワンマンユ)に1-3で敗れた。

石川佳純/平野美宇ペアもこの中国ペアと準決勝で対戦し敗退している。お互いゲームを取り合いフルゲームまで持ち込んだが、一歩及ばなかった。

カタールOP 混合ダブルス


写真:伊藤美誠・水谷隼/提供:ittfworld

混合ダブルスは伊藤美誠/水谷隼のじゅんみまペアが今季初優勝に輝いた。ハンガリーオープンでは水谷の故障により棄権する形となっていたが、今回は決勝まで1ゲームも落とすことなく勝ち上がり、順調な仕上がりぶりを見せていた。

決勝は王楚欽(ワンチューチン)/孫穎莎(スンイーシャ)という中国の19歳ペアとの対戦となったが、伊藤が回転の読みづらい巻き込みサーブを出しサービスエースを取るなどして、1ゲーム目を奪取する。伊藤が前陣で得意のスマッシュを繰り出せば、水谷も負けじと中陣から男子らしいアグレッシブなプレーを見せる。2ゲーム目は取られたものの、最後は水谷が回り込んでフォアハンドでストレートにドライブを放ち、嬉しい今シーズン初優勝を決めた。

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