28日、卓球Tリーグ男子・T.T彩たまと埼玉高速鉄道株式会社のエリアパートナー契約調印式が浦和美園駅で行われ、T.T彩たまキャプテンの神巧也(じんたくや)が参加した。エキシビジョンマッチや主将挨拶で駅に訪れた人々を盛り上げた。
練習拠点誕生で「安心して強化に取り組める」
今回のエリアパートナー契約に関して、神は「浦和美園駅が終点の鉄道会社で僕たちのポスターが掲示される。T.T彩たまが町おこしの一翼を担えればなと思ってます。サッカー(浦和レッズ)のお膝元ですけど卓球も楽しんでもらえれば」とコメントした。
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
T.T彩たまは、2020年3月に埼玉高速鉄道の浦和美園駅を最寄駅とした「T.T彩たま卓球ステーション浦和美園店」をオープンし、練習拠点としている。神は「NT合宿あればNT合宿いくが、基本はここを拠点にして充実していい練習ができています。安心して強化に取り組めるのは選手としてありがたいです」と感謝を述べた。
自粛期間の難しい過ごし方
Tリーグセカンドシーズン終了後、新型コロナウイルスの影響により卓球ができない時期が続いた。神も1か月半はラケットを握らなかったという。
「3か月くらい練習してようやく最近感覚が戻ってきました。最初は元に戻すための練習をしていて、今は課題練習など強くなるための練習に取り組めています。Tリーグの開幕に向けてやり込んでいます」。ブランクは大きかったが、11月に向けて順調に調整できているようだ。
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
ただ「6,7月くらいに一気にモチベーションが落ちて、何のために練習しているのかわからなくなった。昨年は試合と練習の繰り返しで強くなっていたが、それができない苛立ちがあった」とモチベーション低下に悩まされたことも明かした。
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
「NTのメンタルコーチとも相談して自分のビジョンを見直して、今はモチベーションはガラッと切り替えられました。別の世界に来たと思って、練習の中で強くなろうと意識して毎日頑張れています」。今は上手く気持ちを切り替え、前向きにできていると笑顔を見せた。
Tリーグ代表として出るオールスター
自身に祭男(まつお)というキャッチフレーズをつける神は、9月14日に開催される「2020 JAPAN オールスタードリームマッチ」にT.T彩たまからTリーグ代表として参戦する。昨季男子最多勝として第1部の日本代表選抜 vs Tリーグ代表選抜で日本代表に対峙する。
写真:神巧也(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部
「卓球ファンのみなさんの前でプレーできるのは嬉しい。日本代表を倒します。1ゲームと短い中ですが、自分の元気なプレーを見せられればと思います」。
オールスターはリモートマッチ(無観客試合)で開催され、BSテレ東での中継とYouTubeのテレビ東京卓球チャンネルでも無料配信される。
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