「ラグビー」と「卓球」6つの意外な共通点 ルイ・ヴィトンで商品化も | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ラグビープレーヤー(左)と卓球プレーヤー(右)/作成:ラリーズ編集部

卓球ニュース 「ラグビー」と「卓球」6つの意外な共通点 ルイ・ヴィトンで商品化も

2019.09.28

文:ラリーズ編集部

ラグビーワールドカップ日本大会が開幕し、盛り上がりを見せているラグビー界だが、実はラグビーと卓球には複数の共通点がある。

ラグビーは、約100メートルほどの広大なコートで激しいボディコンタクトが行われるのに対し、卓球は2.74メートルの卓球台を挟んで直径40ミリのプラスチックボールを打ち合う競技である。一見関係が無さそうなラグビーと卓球の「意外な共通点」を紹介しよう。

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共通点①イギリスが発祥

諸説あるが、ラグビーも卓球もイギリスが発祥の地とされている。

ラグビーは、イギリスにあるパブリックスクールのラグビー校の少年が、フットボールの試合中にボールを持って走ったことが始まりとされている。

一方、卓球もイギリスの貴族が雨天でテニスができない際、室内でテーブルを使って楽しんだのが始まりと言われている。

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共通点②ルイ・ヴィトンがオリジナルグッズを販売

両競技とも実は、有名ファッションブランド、ルイ・ヴィトンからオリジナルグッズが販売されている。

卓球では、ラケット2本とボール4球、ラケットホルダーの一式が発売されており、価格はなんと20万円を超える。

一方、ラグビーもダン・カーター選手とコラボし、ブランド初となるラグビーボール「バロン・ラグビー」を112個限定で発売している。価格は30万円を超える代物だ。

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共通点③国内プロリーグ構想


写真:1stシーズンの男子Tリーグ開幕戦の様子/撮影:ラリーズ編集部

卓球界では、2018年秋にTリーグが創設された。構想当初は完全なプロ化を目指していたTリーグは、現在、多くのプロ卓球選手に加え、実業団選手、学生アスリートらも参戦するプロアマ混合リーグとして2019年8月から2シーズン目がスタートしている。

ラグビー界でも、2019年6月にプロリーグ構想が発表された。W杯終了後の11月には本格的に動き出し、2020年にプレシーズンを行い、2021年の開幕を見込んでいるという。

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共通点④シーズンオフが無い

ラグビーも卓球も日本代表クラスの選手となると、一年中試合に出ており、まとまったシーズンオフというものがない。

ラグビーのトップ選手は、日本国内のトップリーグ、南半球のスーパーラグビーの両リーグを掛け持ちしている。日本代表キャプテンとして知られるリーチ・マイケルも、トップリーグには東芝ブレイブルーパスから、スーパーラグビーにはサンウルブズから参戦している。

2018年シーズンの日程を実際に見てみよう。スーパーラグビーは2018年2月末から2018年7月中旬、トップリーグは2018年8月末から2019年1月中旬まで、とほぼ1年中ラグビーの試合をしている。さらに日本代表としての試合も加わる。もちろん所属チームの全試合に出場するわけではないが、1年通して戦い続ける過密スケジュールになっている。

卓球のトップ選手も同様だ。例えば石川佳純(全農)も、2018年、ほぼ毎月のように国際大会に参戦しながら、国内ではTリーグに18試合、日本実業団リーグに5試合出場していた。卓球は、2018年より世界ランキングの制度が変更となり、トップ選手はワールドツアーに出続けなければランキングが維持しにくくなった。そのため、国内所属チームでの試合に加え、世界ランキングの対象となる国際大会にもコンスタントに参加せざるを得ないのだ。

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共通点⑤日本代表の成長と好成績

現在開催中のラグビーW杯、日本代表は開幕戦勝利と上々の滑り出しを見せている。思い返せば、前回2015年のイングランド大会で日本は優勝候補南アフリカからの大金星を含む3勝を挙げ、「スポーツ史に残る番狂わせ」として世界中のファンやメディアを驚かせた。


写真:リオ五輪団体銀メダルを獲得した水谷隼、丹羽孝希、吉村真晴/撮影:ロイター/アフロ

卓球も2016年のリオ五輪で、水谷隼(木下グループ/Tリーグ・木下マイスター東京)の日本勢初となるシングルスでのメダル獲得(銅)、男子団体初のメダル獲得(銀)、女子団体も2大会連続のメダル(銅)という好成績を残し、以降の世界選手権でもメダルを量産している。

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共通点⑥テクノロジーの進化

卓球もラグビーをデータ分析を積極的に取り入れ、練習・試合に活かしている。

ラグビーは、ドローンを用いて上空から練習を撮影し、選手全体の動きを記録している。上空からの映像を見返すことで、サインプレーや戦術など緻密な部分の精度を高め、チーム力向上を図っている。

卓球界でも、データ分析が活用されている。日本卓球協会は、選手の過去試合の情報・映像を記録しており、膨大なデータを見て強化策の参考にしている。例えば、データベース内で「失点パターン」と検索すれば、その試合中で選手が失点したパターンのみを抽出したように編集された状態で観ることもできるのだ。

ラグビーも卓球も日本のナショナルチームが国際大会で活躍し、盛り上がりを見せている。意外な共通点のある両競技から今後も目が離せない。

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