連覇かそれとも初優勝か 学校対抗決勝<卓球・インターハイ2019 大会4日目見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:加山裕(写真左)・曽根翔(写真右)ペア/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 連覇かそれとも初優勝か 学校対抗決勝<卓球・インターハイ2019 大会4日目見どころ>

2019.08.18

文:ラリーズ編集部

<インターハイ2019 2019年8月16日~8月20日>

18日、鹿児島県で行われている全国高等学校総合体育大会(インターハイ)は3日目を迎えた。3日目は、男女学校対抗準決勝や男女ダブルス、男女シングルスが行われた。

男子学校対抗では、4連覇を狙う愛工大名電(愛知)が遊学館(石川)に3-1で勝利し、決勝進出を決めた。もう1つの対戦の野田学園(山口)対鶴岡東(山形)は、ツインエースの戸上・宮川で3本しっかり取り、野田学園が決勝に駒を進めた

女子学校対抗では、7連覇を狙う四天王寺(大阪)が明徳義塾(高知)を圧倒し、3-0のストレートで勝利を収めた。四天王寺2番の菅澤は、明徳義塾2番の岡田に1-2とリードを奪われたが、巻き返し勝利を掴んだ。一方の遊学館(石川)対萩光塩学院(山口)は、出雲・相馬の活躍で遊学館が勝利した。萩光塩学院はシード校の桜丘を破りベスト4まで進んだが、決勝へは進めなかった。

男女学校対抗でファイナリストが決まったが、本日の主役はダブルス。この日4回戦から決勝戦まで行われるハードスケジュールであった。

男子ダブルス決勝に進出したのは、戸上・宮川(野田学園)と加山・曽根(愛工大名電)。19日に行われる学校対抗決勝戦でも当たる可能性があり、前哨戦と言っても良いだろう。競るかに思われたこの一戦は、意外にも戸上・宮川ペアが3-0のストレートで勝利し、初優勝を決めた。

女子ダブルス決勝では、大川・本井(四天王寺)が優勝した。ノーシードから勝ち上がってきた同ペアは、準々決勝で第1シードの出雲・相馬(遊学館)を倒すと、勢いそのまま準決勝にも勝利し、決勝では明徳義塾エースペアの高田・岡田ペアをゲームオールの末に破った。2ゲーム先取してから追いつかれる展開になったが、最後は底力を見せ、明徳義塾ペアを突き放した。

>>卓球・インターハイ歴代優勝一覧 男子編

3日目の主な結果

男子学校対抗 準決勝

<愛工大名電3-1遊学館>
◯篠塚3-0天野
◯曽根3-1菊池
加山・曽根0-3〇吉田・大野
◯谷垣3-0清野

<野田学園3-1鶴岡東>
松田2-3〇佐藤
◯戸上3-0櫻井
◯戸上・宮川3-0原井・佐藤
◯宮川3-0小松

女子学校対抗 準決勝

<四天王寺3-0明徳義塾>
◯大川3-0船場
◯菅澤3-2岡田
◯高橋・中森3-0高田・岡田

<萩光塩学院1-3遊学館>
西内0-3〇出雲
◯川本3-1泉田
徳田・川本0-3〇出雲・相馬
徳田0-3〇相馬

男子ダブルス決勝

◯戸上・宮川(野田学園)3-0加山・曽根(愛工大名電)

女子ダブルス決勝

◯大川・本井(四天王寺)3-2高田・岡田(明徳義塾)

>>インターハイ歴代優勝一覧 女子編

大会4日目の主な試合予定

男子学校対抗 決勝

愛工大名電-野田学園

女子学校対抗 決勝

四天王寺-遊学館

大会4日目の見どころ


写真:団体戦の鍵を握る宮川昌大(写真左)/戸上隼輔(写真右)/撮影:ラリーズ編集部

4日目を迎える19日の見どころは、やはり男女学校対抗決勝だろう。

4連覇を目指す愛工大名電は今大会も決勝に進出。しかし、ここまで完璧といえる内容ではないだろう。準決勝までオールストレート勝利ではあったが、ゲームオールと追い込まれた試合がいくつもあった。

さらに、ダブルスに関しては、準決勝で加山・曽根のエースペアが遊学館の吉田・大野ペアにストレート負けを喫した。また、男子ダブルス決勝でも加山・曽根ペアが野田学園の戸上・宮川ペアに0-3で敗北している。団体戦の鍵になるダブルスが取れるかどうかが決勝のポイントとなるだろう。

対する野田学園も愛工大名電同様、完璧な勝ち上がりではない。明豊戦では、エース戸上がゲームオールで勝つと、ダブルスでも3-2とギリギリで勝利。ツインエースの戸上と宮川で3本を取ることが多かったが、選手層の厚い愛工大名電相手にどのように戦っていくのだろうか。決勝戦は非常に見応えの試合になることが予想される

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女子学校対抗決勝戦は、前大会と同じ四天王寺対遊学館というカードになった。前回は、3-0で四天王寺が勝利している。7連覇を狙う四天王寺は3回戦で大成女子(茨城)に前半2本を取られ後がなくなった。しかし、そこから立て直し、最終的には3-2と大逆転勝利を収め、7連覇の夢をつないだ。

対する遊学館は昨年のリベンジに燃えている。前大会も出場していた出雲は今大会が最後の大会だ。ここまで出雲と相馬は団体戦のシングルでは無敗だが、ダブルスでは負けている。女子ダブルスでも第1シードながら準々決勝で敗北した出雲・相馬ペアは、修正して19日の団体戦で力を発揮することができるのだろうか。

男子も女子もダブルスを取った方に優勝が近づくといっても過言ではない。令和初の学校対抗チャンピオンを目指して、大会4日目も各選手がしのぎを削る。また、大会4日目からは男女シングルス2回戦から5回戦が行われる予定だ。

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