文:ラリーズ編集部
<世界選手権個人の部(世界卓球2021)ヒューストン大会 日時:11月23日~29日 場所:アメリカ・ヒューストン>
23日(日本時間24日未明)からアメリカ・ヒューストンにて1年越しの世界選手権(世界卓球2021)が開幕する。女子シングルスには日本代表から伊藤美誠(スターツ)や石川佳純(全農)ら5名が参戦する。
世界選手権(世界卓球)とは
世界選手権は、五輪・ワールドカップと並んで卓球の3大大会と呼ばれる大会の1つである。個人戦と団体戦が毎年交代で行われており、今年は個人戦の部がアメリカのヒューストンにて開催される。
個人戦は男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスの全5種目で行われ、各国から選抜された代表選手が優勝を目指す。
女子シングルス見どころ
写真:陳夢(チェンムン・中国)/提供:ittfworld
女子シングルス優勝候補は、東京五輪女子シングルス優勝の陳夢(チェンムン・中国)や孫穎莎(スンイーシャ・中国)、伊藤だ。今大会の中国女子代表は五輪出場メンバーが大半であり、世界選手権でも日本勢の前に立ちはだかる。中国勢、そして日本勢がどれだけ勝ち進むか期待したい。
写真:倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)/提供:WTT
中国、日本以外にも各国から実力ある選手がそろってきている。倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)は先日のWTTコンテンダー大会にて王藝迪(ワンイーディー・中国)を破って準優勝を飾っている。ベテランが経験値で実力ある選手を打破してくるのか見物だ。
日本代表選手
伊藤美誠(スターツ)
写真:伊藤美誠/提供:ittfworld
伊藤は今大会第3シードに入った。早田ひな(日本生命)とのダブルスでは2017年に3位、2019年に準優勝を飾っている。シングルスは初出場の2015年大会でベスト8に入っているが、メダルには届いていなかった。今大会は決勝に進むまでにライバルの孫穎莎がいる。東京五輪のリベンジを果たしてメダル獲得なるか。
石川佳純(全農)
写真:石川佳純(全農)/提供:ittfworld
石川は2007年大会から出場と、日本代表の中では最も出場回数が多い。石川もまた吉村真晴(愛知ダイハツ)との混合ダブルスで優勝を飾っているが、シングルスでは2009年、2018年のベスト8より上位はない。数々の大舞台を経験してきた実力者が、メダル獲得を目指す。
平野美宇(日本生命)
写真:平野美宇(日本生命)/提供:新華社/アフロ
平野は伊藤と同じく2015年大会から出場。2017年大会では女子シングルスで銅メダルを獲得、2019年の大会でもベスト8と世界選手権では常に上位進出を果たしている。平野は、2度目の女子シングルスのメダル獲得に向けて、陳夢のいる山での勝ち上がりが期待される。
早田ひな(日本生命)*女子単初出場
写真:オーストリアオープンの早田ひな/提供:ittfworld
伊藤とのペアでダブルス入賞している早田は、シングルスでは今回が初出場となる。直近の国際大会では2大会連続優勝を飾り、中国勢以外には高確率で勝利するなど調子を上げてきている。王藝迪の山に入ったが、持ち前の力強さで打ち破れるか。また、お互いが勝ち進めば準々決勝で伊藤との直接対決が実現する。そちらも期待だ。
芝田沙季(ミキハウス)*初出場
写真:芝田沙季(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
芝田は今大会で世界選手権初出場となった。2回戦を勝ち上がると高確率で伊藤との日本人対決となるが、伊藤を破って上位進出を狙うことはできるのか。
日本代表 1回戦組み合わせ
平野美宇 – Mariia TAILAKOVA(ロシア)
芝田沙季 – Madhurika PATKAR(インド)
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