文:ラリーズ編集部
2月24日、10月に始まったTリーグの2018/19レギュラーシーズンが終了した。男子では木下マイスター東京が独走するとの前評判があったものの、後期には岡山リベッツの猛追などもあり、白熱した1位争いが見られた。
一方女子では盤石の布陣で人気と強さを兼ね備えた木下アビエル神奈川が一番乗りでプレーオフ進出を決めた。
初年度から世界各国の強豪選手が参戦し、「世界最高峰のプロ卓球リーグ」と言っても差し支えない存在となったTリーグ。今回はレギュラーシーズンの入場者数を分析し、その人気を紐解いていく。
Tリーグ後半戦(1月・2月)の入場者数推移と平均
写真:Tリーグ後半戦(1月・2月)の入場者数推移/図:ラリーズ編集部
こちらはTリーグ後半戦の観客数の推移をグラフにしたものである。観客数は3連休であった2/9~2/11にピークを迎え、その後は前半戦同様、平均すると1,000人前後で推移している。後半戦のみの平均入場者数は1,018人と前半戦の平均(開幕戦を除くと1,137人)に比べやや減少した。
Tリーグ前半戦の入場者数と合わせてみると、開幕戦を含んだ総入場者数が99,623人、平均が1,186人で、開幕戦を含まない平均は1,091人となった。
開幕戦以外の入場者数ランキング・TOP5
1位:2/9(土) KA神奈川 3-1 日本生命(横浜文化体育館・横浜市) 2,360人
2位:2/10(日) KA神奈川 2-3 ニッペM(横浜文化体育館・横浜市) 2,317人
3位:11/24(土) KM東京 3-1 琉球(青山学院・渋谷区) 2,119人
4位:12/9(日) TT彩たま 2-3 KM東京(立川市・立川立飛) 1,891人
5位:12/23(日) TT彩たま 3-1 KM東京(春日部・ウイング) 1,833人
開幕戦を除いたレギュラーシーズンの入場者数Top5の試合を並べてみると、前半戦からの変化として、Top5にTリーグ女子の試合がランクインしたことが挙げられる。これまではTリーグ男子の試合が比較的人気を集めていたが、各球団の創意工夫によって、女子も注目度が増してきていることが分かる。
1位、2位にランクインした女子の試合はどちらともKA神奈川の試合、かつ本拠地・神奈川の横浜文化体育館で行われたもので、入場者数1位となった2/9の日本生命戦には石川佳純や平野美宇など、一般的にも知名度の高い選手が登場していたオールスター戦であったと言える。
ちなみに、2016年に立ち上がったプロバスケットボールリーグであるBリーグの2017/18シーズン平均入場者数は、B1リーグ(1部)が2,897人、B2リーグ(2部)が1,550人となっており、Tリーグを上回っている。
しかし、3/17(日)には開幕戦同様、両国国技館でプレーオフが待っている。試合の行方にも注目だが、Tリーグが初年度どこまで入場者数を伸ばすのか、見逃せない。