文:ラリーズ編集部
今回は、インターハイで3冠を達成し、若手選手トップクラスの実力を持つ谷垣佑真を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
谷垣佑真とは?
写真:谷垣佑真(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部
谷垣佑真は、愛工大名電中・高で好成績を残し続けている、高校生の中でもトップクラスの実力を持つ選手です。2021年の高校総体では、木造勇人以来の3冠を達成し、今最も勢いに乗る選手の1人でもあります。
谷垣佑真のプロフィール
谷垣佑真(たにがきゆうま)は2003年6月3日生まれの21歳(2024年11月時点)で、兵庫県播磨町出身です。小学生の頃からクラブチーム・華兵ロードスカイで鍛錬を積んでいました。
小学校を卒業すると、中学卓球の名門である愛工大名電中に進学し、その才能を開花させます。2018年の全国中学校卓球大会男子シングルスでは、決勝で同じ愛工大名電中の濵田一輝との同士討ちを制して優勝を飾っています。また、このころから国際大会にも出場し、2017年のポルトガルジュニア&カデットオープンではU15の部で優勝という輝かしい成績も残しています。
写真:谷垣佑真/撮影:ラリーズ編集部
高校はそのまま愛工大名電高に進学し、国際大会でも活躍していました。1年生で臨んだインドネシアオープンではU21の部で優勝、一般の部でもベスト32と好成績を取っています。国内でも頭角を現し、2021年の全日本選手権ではジュニアの部でシングルスベスト8、一般の部でも5回戦に進出しています。
2021年8月のインターハイでは、男子シングルス・男子ダブルス・男子団体の全種目で優勝と3冠を達成し、高校生卓球の頂点に立ちました。同年にはTリーグ・岡山リベッツに、同じ名電高の吉山僚一とともに参戦し、1勝5敗の成績を残しました。
卒業後は愛知工業大学に進学し、レギュラーとしてインカレや日本リーグに出場しています。2022年には全日学選抜で優勝し、大学卓球で初のタイトルを獲得しました。
写真:2024年全日本選手権混合ダブルス準優勝に輝いた谷垣佑真と岡田琴菜/撮影:ラリーズ編集部
そして、2024年の全日本選手権では、同じ愛知工業大学の岡田琴菜と組んだ混合ダブルスで準優勝に輝き、自身初の全日本選手権での表彰台となりました。
谷垣佑真のプレースタイル
谷垣佑真は右シェーク裏裏の攻撃型で、自由自在に操ることができるバックハンドと、フォアハンドの柔軟な打球が特徴の選手です。
写真:谷垣佑真/撮影:ラリーズ編集部
バックハンドはコートのどこからでもドライブを打つことができるとともに、クロスとストレートの打ち分けも自在にこなすことができます。チキータからの高速バックハンドや、ロビングからの反撃のバックハンドなど、決め球としてバックハンドを駆使することが多いです。
一方フォアハンドでも3球目攻撃はもちろんのこと、ストップやコースを突いたドライブで相手を翻弄しています。打点が早いため、相手が反応できない場面が多く見られます。
谷垣佑真の使用用具
谷垣佑真は、ラケットがバタフライの『ビスカリア』、ラバーがフォアにバタフライの『ディグニクス80』、バックにバタフライの『ディグニクス05』を使用しているそうです。
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谷垣佑真の世界ランキング
谷垣佑真の世界ランキングは857位(2024年11月時点)で、最高ランキングは365位(2022年5月)です。
谷垣佑真の国内大会での主な成績
2018年 | 全中 | 男子シングルス:優勝 |
2021年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:ベスト8 |
全国高校選抜 | 男子団体:優勝 | |
インターハイ | 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝、男子団体:優勝 | |
2022年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16 |
インカレ | 男子団体:準優勝 | |
全日学 | 男子シングルス:ベスト8 | |
全日学選抜 | 男子シングルス:優勝 | |
2023年 | インカレ | 男子団体:優勝 |
全日学 | 男子シングルス:ベスト8 | |
2024年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:準優勝(ペア:岡田琴菜) |
大阪国際招待選手権 | 男子シングルス:優勝 | |
インカレ | 男子団体:優勝 | |
全日学 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:優勝(ペア:中村煌和) |
谷垣佑真の国際大会での主な成績
2017年 | ポルトガルジュニア&カデットオープン | U15男子シングルス優勝 |
2018年 | ワールドカデットチャレンジ鳥取 | カデット男子シングルス:優勝 |
2019年 | インドネシアオープン | U21男子シングルス:優勝 |
中国ジュニア&カデットオープン | ジュニア男子シングルス:ベスト8 | |
2021年 | WTTコンテンダーノボメスト | 男子ダブルス:ベスト4(ペア:篠塚大登) |
2022年 | WTTフィーダーオロモウツ | 男子ダブルス:準優勝(ペア:横谷晟) |
2023年 | FISUワールドユニバーシティゲームズ | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:銀メダル(ペア:濵田一輝)、男子団体:銀メダル |
まとめ
国内でもトップクラスへの階段を上り続ける高校総体の3冠王が、Tリーグで、そして国内や国際大会で上位へと進出することができるのか。今後の彼の活躍に期待がかかります。