文:ラリーズ編集部
世界ランキング過去最高16位を誇り、過去にはTリーグ・T.T彩たまの監督を務め、現在は卓球男子ナショナルチームのコーチを務める岸川聖也を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本情報から世界ランキング16位までなる要因となった国際大会での成績についても触れていきます。
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このページの目次
岸川聖也とは?
岸川聖也は、2012年のロンドン五輪のシングルスでベスト8など、国内外の数多くの大会で輝かしい実績を残してきた選手です。他にも、2013年の世界卓球でダブルス銅メダルなど、シングルス、ダブルスともに多くの好成績を残しています。
現在は男子ナショナルチームのコーチを務めています。
岸川聖也のプロフィール
岸川聖也(きしかわせいや)は1987年5月21日生まれの36歳(2024年1月時点)で、福岡県北九州市出身です。幼少期から卓球を初め、その才覚は早くから現れていました。小学校時代は石田卓球クラブに所属し、全国的に活躍する選手となります。
中学は地元の北九州市立引野中学に進学すると、その後スカウトの目にとまり、名門校である仙台育英秀光中学(現:仙台育英)に進学しました。中学から1人親元を離れスポーツ留学をし、卓球の実力をつけるとともに、寮生活などを経験する中で人間力を上げました。
写真:岸川聖也/提供:ittfworld
中学在学中には、水谷隼と卓球により集中し、レベルアップを図る為にドイツへ武者修行に行きます。日本の義務教育では朝から午後まで練習出来ないことがドイツでは解消されました。また、毎週の試合があったり、世界から猛者が集まる地でもあったことがドイツに拠点を移した理由としてあげられます。
ドイツ留学した当初はブンデスリーガの3部でプレーしていましたが、徐々に力を付けたことで1部リーグのデュッセルドルフやオクセンハオゼンでプレーするまでとなりました。
ドイツ留学後は仙台育英高校に進学し、インターハイ男子シングルス3連覇を日本人男子で初めて達成しました。女子では石川佳純が同じく高校インターハイで3連覇を成し遂げてます。この偉業は高校卓球界に新たなスタイルとしてドイツ式の戦い方を呼び込むきっかけとなりました。
写真:水谷隼(写真左)と岸川聖也/提供:ロイター/アフロ
プロとして着実に力を付けていった岸川聖也は、2009年世界選手権横浜大会男子ダブルスで水谷隼とペアを組み、銅メダルを獲得します。続く2011年世界選手権ロッテルダム大会混合ダブルスでも福原愛とペアを組んで銅メダルを獲得しました。
2012年ロンドン五輪男子シングルスでは、世界ランキングで格上の呉尚垠(オサンウン・韓国)を破る大金星を挙げ、ベスト8に入る堂々たる活躍を見せました。
国内大会でも全日本選手権のダブルスで5度優勝という素晴らしい実績を残しています。プライベートでは、2019年に結婚を発表しました。
2018年からはTリーグに参戦し、T.T彩たまでプレーします。セカンドシーズンは選手兼コーチとしてチームを支えましたが、サードシーズンからはコーチ選任になることが決まっています。その後、2023-2024シーズンからは監督としてチームを率いて、2シーズンに渡って監督を務めました。
2020年1月には全日本選手権引退を表明しましたが、現在もファースト所属の卓球選手として、全日本実業団のみ現役選手として試合に出場しています。
岸川聖也のSNS
X(旧Twitter)
結婚しました☺️💍 pic.twitter.com/sHDSx2WxEQ
— 岸川聖也 Seiya Kishikawa (@seiyakishi) May 25, 2019
岸川聖也のプレースタイル
岸川聖也のプレースタイルはドライブ主戦型です。前中陣で構えることが多く、器用さを併せ持つオールラウンドプレイヤーです。岸川聖也の代名詞は日本卓球界の常識を一変させた程の巧みなバックハンド技術。
相手の苦手なコース、球種をしっかり観察する中でドライブをかけたり、ボールを殺したりすることが出来ます。
岸川聖也の使用用具
VICTASの契約選手である岸川聖也は、ラケットがVICTASの『ZX-GEAR OUT』、ラバーは両面に『V>20 Double Extra』を使用しているそうです。
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岸川聖也の世界ランキング
2024年1月時点で、岸川聖也は世界ランキングを持っていません。最高ランキングは16位(2012年2月)です。
岸川聖也の国内大会での戦績
2003年 | インターハイ | 男子シングルス:優勝 |
2004年 | インターハイ | 男子シングルス:優勝 |
2005年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:3位 |
インターハイ | 男子シングルス:優勝 | |
2007年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:優勝 |
2008年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:優勝 |
2009年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:優勝 |
ジャパントップ12 | 男子シングルス:優勝 | |
2010年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:優勝 |
2011年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:準優勝 |
2012年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:優勝 |
2013年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:3位 |
2014年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8、男子ダブルス:準優勝 |
2015年 | 全日本選手権 | 男子シングルス3位、男子ダブルス:準優勝 |
岸川聖也の国外大会での戦績
2003年 | 世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:金メダル |
2004年 | 世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:金メダル |
2007年 | アジア選手権 | 男子団体:銀メダル |
2008年 | 世界選手権広州大会 | 男子団体:銅メダル |
北京五輪 | 男子団体:5位 | |
2009年 | 世界選手権横浜大会 | 男子ダブルス:銅メダル |
中国オープン | 男子ダブルス:優勝 | |
ジャパンオープン | 男子ダブルス:優勝 | |
アジア選手権 | 混合ダブルス:銅メダル、男子団体:銀メダル | |
東アジア競技大会 | 男子ダブルス:銅メダル、混合ダブルス:銅メダル、男子団体:銀メダル | |
2010年 | 世界選手権モスクワ大会 | 男子団体:銅メダル |
アジア競技大会 | 混合ダブルス:銅メダル、男子団体:銅メダル | |
2011年 | 世界選手権ロッテルダム大会 | 混合ダブルス:銅メダル |
ジャパンオープン | 男子シングルス:優勝 | |
2012年 | 世界選手権ドルトムント大会 | 男子団体:銅メダル |
グランドファイナル | 男子ダブルス:準優勝 | |
ロンドン五輪 | 男子シングルス:ベスト8 | |
2013年 | 世界選手権パリ大会 | 男子ダブルス:銅メダル |
2014年 | 世界選手権東京大会 | 男子団体:銅メダル |
まとめ
日本男子卓球界を長きにわたり引っ張ってきたのは紛れもなく岸川聖也です。そんな彼は現在33歳。今後のより一層の活躍を望む一方で、後世にその技術を伝えるという役割を背負っているので両方に期待が高まります。
岸川聖也以外の日本選手のプロフィールはこちら
男子選手
張本智和/宇田幸矢/丹羽孝希/及川瑞基/吉田雅己/木造勇人/森薗政崇/吉村和弘/吉村真晴/戸上隼輔/大島祐哉/上田仁/神巧也/松平健太/村松雄斗/松島輝空/英田理志/曽根翔/篠塚大登/吉山僚一/鈴木颯/田中佑汰/横谷晟/松下大星/龍崎東寅/松山祐季/田添健汰/有延大夢/高見真己/田添響/町飛鳥/三部航平/谷垣佑真/濵田一輝/宮川昌大/柏竹琉/大矢英俊/郡山北斗/藤村友也/五十嵐史弥/野田颯太/渡部民人/吉山和希/松平賢二/高木和卓/萩原啓至/小西海偉/坪井勇磨/水谷隼/平野友樹
女子選手
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岸川聖也インタビュー
写真:岸川聖也/撮影:伊藤圭
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