卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第75回となる今回は、実業団・リコー卓球部に所属しながらTリーグ・琉球アスティーダでもプレーする有延大夢の卓球ギアを紹介する。
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このページの目次
有延大夢の卓球ギア
写真:有延大夢の卓球ギア/提供:有延大夢
戦型
右シェーク裏裏
ラケット
張継科 ALC(バタフライ)
ラバー
フォア:ディグニクス09c(トクアツ・バタフライ)
バック:ディグニクス05(トクアツ・バタフライ)
こだわりのもの
ストレッチ用のチューブ
iPad
※ギアは2020年6月時点のもの
より速くより攻撃的に 強くなるため用具変更
有延は、山口県野田学園高校でインターハイダブルス優勝、明治大学では全日学ダブルス優勝、全日学選抜シングルス優勝と輝かしい実績を持つ。
社会人になり、リコーでは2018年前期日本リーグMVP獲得、琉球アスティーダでは2ndシーズン最終戦でリアム・ピッチフォード(T.T彩たま/イングランド)を下し、チームを2位に導いた。
写真:2020年全日本での有延大夢(リコー)/撮影:ラリーズ編集部
有延の使用用具は、張継科 ALCにフォア:ディグニクス09c、バック:ディグニクス05。卓球界随一のスピードを誇る有延の両ハンドドライブを支えるギアだ。
ラケットに関しては最近用具変更を行ったという。より速くより攻撃的に。強くなるために有延は安定感よりも攻撃力を求めた。
写真:2020年全日本での有延大夢/撮影:ラリーズ編集部
「それまで5年間ずっと同じ用具を使っていました。僕は得点を奪うことは得意ですけど、守るのは苦手というマインドで、安定する用具選びをしていました。ただ、バタフライの担当の方から、より攻撃に特化した方が良いんじゃないかと助言をもらって、新しい用具を試してます。今のラケットは直線的に行くボールが多いので、相手からしても速いボールに感じるのではと期待して使ってます」。
自らを見つめ直したポーランドリーグ
有延は、リコーで働きながら卓球部でプレーするとともに、2019年シーズンはTリーグとポーランドリーグにも参戦した。
写真:有延大夢(リコー)/撮影:ラリーズ編集部
ポーランドでの1人の時間が有延にとっては重要な時間となった。
「ポーランドリーグはまた違った経験でした。まず成田空港まで1人で行って、1人で飛行機に10時間乗って移動する。ヨーロッパにいると時差があり、日本人と連絡取ることもあんまりしない。その時間で『自分はどうしていきたいんだ』というのを見つめ直す良い時間になりました」。
印象深い水谷隼戦
有延は、Tリーグ2ndシーズンの最終試合、T.T彩たま戦で格上のピッチフォードを下す大金星をあげた。Tリーグのシングルスではピッチフォード戦含むシーズン3勝ながら侯英超(ホウエイチョウ)、水谷隼と格上相手にジャイアントキリングを起こしている。
写真:有延大夢/撮影:伊藤圭
中でも有延は、2020年2月8日の水谷への勝利は卓球キャリアを通しても印象的だと語る。
「なぜ勝てたかわからない(笑)」と照れ笑いを浮かべながらも「水谷さんに勝てたのは自分の中で大きい。僕は明治大学のとき全日本で水谷さんの練習相手をしていて、ずっと優勝してる姿を見てきた。この人と試合して勝ちたいという思いはありました。勝てたことは自信になりますね」と感慨深げに振り返った。
リコーではエースとして活躍し、琉球アスティーダでは大物食いを見せた有延。ただ、どんな試合もするべきことは変わらない。勝ってチームに貢献する。有延の戦いはこれからも続いていく。
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