山本勝也(リコー)の用具紹介|俺の卓球ギア#72 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:山本勝也の卓球ギア/撮影:ラリーズ編集部

卓球用具紹介 山本勝也(リコー)の用具紹介|俺の卓球ギア#72

2020.09.12

この記事を書いた人
Rallys副編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第72回となる今回は、遊学館高校、早稲田大学と学生卓球界の名門を渡り歩き、現在は実業団・リコー卓球部で主将を務める山本勝也(リコー)の卓球ギアを紹介する。

>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら

山本勝也の卓球ギア


写真:山本勝也の卓球ギア/撮影:ラリーズ編集部

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 フォルティウス FT Ver.D(ミズノ)
ラバー
 フォア:エボリューションMX-P(2.1・TIBHAR)
 バック:Q5(2.1・ミズノ)
こだわりのもの
 マッサージ用のラクロスボール
 マッサージポール
 イヤホン
※ギアは2020年6月時点のもの

大学の同期・大島祐哉と同じラケットを使用

山本は石川県遊学館高校から早稲田大学に進学し、1年生からリーグ戦に出場、4年生では主将を務めた。卒業後は実業団・リコーに入社し、現在は主将を務めている。

社員として9時から17時半のフルタイムで業務しながらもチームのレギュラーとして活躍し、リコー卓球部のモットーである「仕事と卓球の両立」を実践している。


写真:2018年ファイナル4での山本勝也(リコー)/撮影:ラリーズ編集部

山本の使用用具は、フォルティウス FT Ver.Dにフォア:エボリューションMX-P、バック:Q5。山本は、早稲田大学の同級生である大島祐哉(木下グループ)と同じラケットを使用している。

「社会人になってからいろいろなラケットを試しました。その中でフォルティウスFT Ver.Dは自分の中で新鮮な感覚があった。若干薄い特殊素材が入っていて、完全に木材ではないというところがミソ。大島も使っているので、以前早稲田に練習しに行ったときにたまたま大島が来ていて聞いたりもして今使ってます」。

続けて「フォアのMX-Pは硬くて威力が出ます。初めは両面使ってましたが、硬くて重いラバーなので両面だとキツかった。いろんなラバーを試してて、ミズノのQ3を最初使って、Q4、Q5ときて今はQ5を使ってます」とラバー使用のきっかけを教えてくれた。

睡眠への独特なこだわり

こだわりのものとしてラクロスボール、マッサージ用のポール、イヤホンをあげた。身体のケアのため、試合では必ずマッサージ用の道具を持参するという。

「大学のリーグ戦の最終戦、めちゃくちゃ大事な試合中にぎっくり腰を起こして、まともに試合をできなかった経験があります。そこからケアには気をつけようと思い、マッサージ用のラクロスボールとポールは必ず持っていくようにしています」。


写真:山本勝也(リコー)/提供:リコー

また「試合前には絶対音楽を聞く」という山本には、イヤホンも欠かせない“卓球ギア”の1つだ。

続けて山本に試合前のルーティーンを尋ねると、意外な調整法を明かしてくれた。

「試合前緊張すると眠れなくなるので、前々日は眠りを浅く睡眠時間を短くして、眠い状態で過ごします。そうすることで試合前日によく睡眠をとれるようにしています」。

学生時代から全国の舞台でプレーし、幾度となく緊迫した場面を潜り抜けてきた山本が編み出した独特の睡眠調整法だ。

リコーのキャプテンとして

リコー卓球部は「卓球と仕事の両立」をモットーに掲げており、山本も人事系の部署でフルタイムで仕事に励んでいる。仕事については「わからないことだらけなので、いろいろ聞きながらやっています。でも面白いですよ」と社会人5年目の顔を覗かせた。


写真:山本勝也(リコー)/提供:リコー

業務に励む傍ら、卓球面では2018年ファイナル4の決勝戦で神巧也(当時・シチズン時計)を下しチームを年間王者に導くなど着実に成績を残している。本人も大学時代より強くなった手応えがあるという。

「大学を卒業したら卓球はこれから強くなることはないのかなと思っていた。でも実際リコーに入ってみると、そうでもないなと感じてます。練習時間は短いですが、人数が少ない分、濃い練習内容をどんどん突き詰めたり、有延(大夢)を見本にしていろんなことを吸収できたりしています」と成長の要因を明かした。

山本は主将として自分自身だけでなくチームが強くなることを念頭に置いている。

「リコーは有延が入ってきてから変わったチームで、有延が負けたら今も勝てない。まだまだ周りからもトップと思われてないので、まずはファイナル4に毎年出場できるチームになるのが目標ですね」。

リコーを引っ張る主将・山本がチームを再び頂点へと導けるか。山本の今後の活躍に注目だ。

山本勝也インタビューはこちら

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