王楚欽/王曼昱ペアの若手ペアが戴冠<卓球 全中国選手権・混合複> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:王曼昱(写真左)・王楚欽/提供:ittfworld

大会報道 王楚欽/王曼昱ペアの若手ペアが戴冠<卓球 全中国選手権・混合複>

2020.10.09

文:ラリーズ編集部

<卓球 全中国選手権 2020年10月1日~10月10日>

10月7日、全中国選手権の混合ダブルス決勝が行なわれ、王楚欽(ワンチューチン)/王曼昱(ワンマンユ)ペアと許昕(シュシン)/孫穎莎(スンイーシャ)ペアが対戦し、ゲームカウント4-1で、王楚欽/王曼昱ペアが勝利した。

>>王楚欽(ワンチューチン)の使用用具・大会成績・プロフィール
>>王曼昱(ワンマンユ)の使用用具・大会成績・プロフィール

攻める展開を作った王楚欽/王曼昱ペアが序盤戦を制す

ともに世界ランキング1位の樊振東(ファンジェンドン)/陳夢(チェンムン)ペアが準々決勝で破れる波乱もあった今回の全中国選手権。

決勝に進出した王楚欽、王曼昱、許昕、孫穎莎は、全員が昨シーズンのワールドツアー優勝経験者とハイレベルな組み合わせとなった。この試合は、どちらが先に先手を取って攻撃できるのかが注目された。


写真:王曼昱/提供:ittfworld

第1ゲームは、ほとんど点差がつかない接戦となる。許昕/孫穎莎ペアが巧みなコース取りで揺さぶったかと思えば、王楚欽/王曼昱ペアは、王楚欽のチキータと王曼昱のストップでチャンスを作る。しかし、両ペアとも流れを掴み切れないままデュースに突入し、最後は王曼昱のループドライブを許昕がネットに引っ掛け、第1ゲームは王楚欽/王曼昱ペアがものにした。


写真:王楚欽/提供:ittfworld

第2ゲームも、序盤は静かな展開が続いたが、3-3から王楚欽/王曼昱ペアが2点連取して以降、流れは王楚欽/王曼昱ペアが掴む。8-4までリードを広げ、一時差を詰められはしたものの、王楚欽の思い切りのいいフォアハンドでリードを守り切り、11-9でこのゲームも王楚欽/王曼昱ペアが勝利。ゲームカウント2-0とリードする。

許昕/孫穎莎ペアの反撃をかわしきって圧勝

良い流れのままゲームを進めたい王楚欽/王曼昱ペアだったが、第3ゲームは許昕/孫穎莎ペアが攻撃を極端に減らし、ストップやコースをついたブロックを多用する作戦に変更。すると、この作戦がハマり、王楚欽と王曼昱は要所でドライブミスが目立ち始める。そして、そのまま許昕/孫穎莎ペアが第3ゲームを奪取し、反撃の狼煙をあげた。


写真:許昕(写真右)・孫穎莎ペア/提供:ittfworld

しかし、第4ゲームは相手が攻めてこないと分かった王楚欽/王曼昱ペアが、逆に思い切ったフォアハンドやカウンターを繰り出し、許昕/孫穎莎ペアのペースを乱す。特に、このゲームの後半から王楚欽の両ハンドの精度が各段に上がり、どんどん点数を重ねる。

8-1のときには許昕が渾身のフォアフリックを見せるも、バックストレートにカウンターを叩き込み、最後はなんと11-1で王楚欽/王曼昱ペアがこのゲームを取った。

後がなくなった許昕/孫穎莎ペアは、第5ゲーム序盤から台上で先手を取り、5-2までリードを広げる。しかし、王楚欽/王曼昱ペアは全く動じず、そこから驚異の9点連取で逆転勝利。ゲームカウント4-1で20歳・王楚欽/21歳・王曼昱の若手ペアが全中国選手権混合ダブルス覇者となった。

混合ダブルス結果

決勝

〇王楚欽/王曼昱 4-1 許昕/孫穎莎

13-11/11-9/6-11/11-1/11-5

最終順位

1位 王楚欽/王曼昱
2位 許昕/孫穎莎
3位 林高遠/孫銘陽、劉丁碩/銭天一

【連載】なぜ中国は卓球が強いのか?

>>水谷隼や丹羽孝希が語る!なぜ中国は卓球が強いのか