文:武田鼎(ラリーズ編集部)
徐々にTリーグの参加選手が出揃いつつある。開幕まであと2ヶ月を切った段階で「出揃いつつある」とはなんとも剣呑な話だが、少なくとも男子は、日本のトップ選手たちが揃い踏み。水谷隼、張本智和、丹羽孝希、吉村真晴…。メンバーを見渡せば「Tリーグが世界一レベルの高いリーグを目指す」という言葉の本気度が伺える。
ただ、この盛り上がりが卓球に興味がない層に届くかは別問題だ。折に触れてTリーグについて「ついに日本の卓球もJリーグとかプロ野球とかBリーグみたいに一気にスポーツ産業として盛り上がる!」と力説してきた。だが、たいてい興味がない人たちから返ってくる言葉はこんなものだ。「へえぇ〜 知らなかった。で、誰がなんていうチームに入ってて、どこが強いの?」と。
もっとTリーグを知ってもらうためにどう説明すればいいのだろう。「プロ野球にたとえてみたらわかりやすいんじゃない?」ちょっとラリーズ編集部は(真面目に)考えてみた。
「木下マイスター東京=読売ジャイアンツ」説
水谷に張本と2枚エースを擁するのが木下マイスター東京。Wエースの脇をがっちりと固めるのが松平健太に大島祐哉のイケメン2枚看板だ。ちょっと贅沢すぎないか…。こんなんもう勝てないじゃん…。と声が聞こえてきそうな豪華な選手陣に東京に本拠地を置いている点などはまさに「卓球界の読売巨人軍」。そう説明すれば卓球素人も「なるほど!」と納得してくれるはず。

松平と大島の写真だけ明らかに他の選手のトーンと違う…!爽やかすぎて光ってる…(木下マイスター東京HPより)
「T.T彩たま=阪神タイガース」説

T.T彩たまの「助っ人外国人」左から黄鎮廷(中国香港)、鄭栄植(韓国)、ティアゴ・アポロニア(ポルトガル)
写真:新華社/アフロ、AP/アフロ
国内最強軍団である木下マイスターに総力戦で挑む。これはもう屈指の好カードになる予感しかしない。将来「巨人阪神戦」ならぬ「マイスター対T.T戦(略してマイティー戦)」が卓球の歴史を作っていくのかもしれない。
T.T彩たまに平野友樹選手の加入が発表されましたね!
中学、高校とお世話になり、またこうして一緒に戦えるのは嬉しいです!私たちのチームには、岸川選手、平野選手がいる橋津先生ファミリーが揃ってきました!笑
これからが楽しみですね(^^)@h_y2307 @seiyakishi @ttsaitama_jp
— 吉村真晴Maharu Yoshimura (@0803_maharu) August 18, 2018
「岡山リベッツ=広島カープ」説

左から岡山リベッツの吉村和弘、森薗政崇、吉田雅己
写真:ラリーズ編集部
「琉球アスティーダ=横浜DeNAベイスターズ」説

左から琉球アスティーダの江宏傑(チャイニーズタイペイ)
丹羽孝希、荘智淵(チャイニーズタイペイ)
写真:YUTAKA/アフロスポーツ、ラリーズ編集部、picture alliance/アフロ
こうしてつぶさに見てみると4チームはそれぞれ特色が豊かだ。企業名が入っているチーム、地元の名産品が由来のチームなど様々だ。これを不揃いと見るか、ユニークと見るか、ただ、開幕までは残り2ヶ月を切っている。山手線の駅でもPRが始まった。松下チェアマンと卓球ファンの夢が詰まったリーグだけに、全力で応援しまくるしかない。
※ラリーズでは公式ツイッターにて読者のみなさんにアンケートを実施中です。どこのチームが勝つか、皆さんぜひご意見をお寄せください。
写真:Tリーグ【Tリーグ開幕直前企画?ラリーズアンケート】
日本のトップ選手が揃い踏みのTリーグ男子?
特色豊かな4チーム、読者の皆さんはどのチームが優勝すると思いますか— 卓球専門メディア Rallys (@Rallys_pingpong) September 2, 2018