【卓球】Tリーグ開幕戦は水谷・張本擁するKM東京がTT彩たまを下す | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

大会報道 【卓球】Tリーグ開幕戦は水谷・張本擁するKM東京がTT彩たまを下す

2018.10.25

*写真は張本智和(木下マイスター東京)、水谷隼(木下マイスター東京)

<Tプレミアリーグ2018/19シーズン男子開幕戦 10月24日(水)>

24日、卓球・新リーグの「Tリーグ」が開幕した。両国国技館を会場に、水谷隼や張本智和が所属する木下マイスター東京(以下、KM東京)と、吉村真晴や海外の強豪が牽引するT.T.彩たま(以下、TT彩たま)がしのぎを削った。

Tリーグ・オープニングセレモニー

ソニー・ミュージックエンタテインメントが手がけるきらびやかな演出を皮切りに、過去最高レベルの国内リーグが幕を開けた。各チームの代表者として水谷隼(木下マイスター東京)、吉村真晴(T.T.彩たま)、上田仁(岡山リベッツ)、松平賢二(琉球アスティーダ)、浜本由惟(木下アビエル神奈川)、森薗美咲(TOP名古屋)、石垣優香(日本生命レッドエルフ)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)が駆けつけ、横一列に並んで決めポーズを披露。最高の演出で開幕を迎え、会場の雰囲気も一つになったところで試合開始となった。

Tリーグ開幕戦の内容:KM東京 vs TT彩たま

水谷隼/松平健太 2-0 チョンヨンシク/平野友樹

流れを作る大事な1番を任されたのは水谷隼/松平健太ペア(KM東京)と、チョンヨンシク/平野友樹ペア(TT彩たま)。Tリーグ独自のルールにより、1番のダブルスは2ゲーム先取で行われるため、1ゲーム目を取ることが重要である。その大事な1ゲーム目は青森山田OBの二人で組んだ水谷/松平ペアが先制し流れを掴むと、そのまま2ゲーム目も奪い、幸先よくKM東京が先取点をあげた。

水谷は試合後に「今までに無いくらい緊張したが、1ゲーム目を取れたので伸び伸びできた。Tリーグの試合方式では1番のダブルスで勝てたチームが7-8割勝てるのではないかと思う。そういう意味でチームの勝利につながるいいスタートが切れた」

大島祐哉 3-1 吉村真晴

2番は大島祐哉(KM東京)と吉村真晴(TT彩たま)のカードに。二人はリオの代表争いを繰り広げたライバルでもあるが、運命のいたずらか、この歴史的一線でも相まみえることになった。大島が強化に取り組んでいるバックハンドが光り、この勝負は安定感の面で大島が3-1で制した。この大島の勝利により、KM東京が2-0とリードを広げた。

大島祐哉は「会場演出や観客の皆さんがクアラルンプールの世界選手権の時のように盛り上げてくださりとても楽しめた。2番に出ることは結構前から決まっていて、邱監督の期待に応えたいと思っていた。吉村とは何度も対戦しているが、今日の彼が緊張しているのがわかった。強化しているバックハンドが良かった」と勝利後のコメント。

張本智和 3-0 黄鎮廷

続く3番シングルス、1番・2番の勝利で良い流れをもらった張本智和(KM東京)は、中国香港代表の黄鎮廷(TT彩たま)を寄せ付けずストレートで圧倒。試合後、「自信をもってプレーできた。2-0で回ってきたのでとてもやりやすかった。サーブレシーブやバックハンドのミスが少なかったのが勝因。全勝優勝目指して頑張りたい。」とコメントした。

水谷隼 2-3 チョンヨンシク

チームの勝利が決まっているKM東京だが、Tリーグのルールでは4番までは必ず試合を行うことになっている。その4番は、水谷隼(KM東京)とチョンヨンシク(TT彩たま)のカードとなった。両者は今年の世界卓球2018でも対戦しており、その際はチョンがストレートで勝利している。この試合はフルゲームのデュースにもつれ込んだが、チョンが再び勝利。TT彩たまが待望の1点をあげた。

惜しくも敗れた水谷は「チームの勝利が決まっていたため、シングルスはのびのびプレー出来た。プレーの内容自体は良く、結果的に負けはしたものの、盛り上がる試合が出来て良かった。またこんな試合がしたい。沢山の観客やメディアの皆さんに来ていただきTリーグが盛り上がった。今後の試合も今日みたいに沢山の方に来てほしいし、選手は最高のパフォーマンスでそれに応えたい。」

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文・写真:ラリーズ編集部