卓球インタビュー 【Tリーグ】田代早紀が見据える未来【日本ペイント取材記事第1弾】
2018.03.08
取材・写真・文:中川正博(Rallys編集部)
開幕が徐々に近づくTリーグ。参加チームの一画である日本ペイントマレッツの選手・コーチへの取材を実施。日本ペイントマレッツは2018年10月からスタートする『Tリーグ』への参入が発表されている。果たしてどんな意気込みを語るのか。
取材記事の第1弾は、田代早紀選手へインタビュー。9年間在籍した日本生命を離れ、2018年に日本ペイント入りを果たしたばかりだ。
日本ペイントに移籍して変わったこと
ー 2月に日本生命から移籍して、練習環境について変わったところはどんなところですか?
移籍前は宿舎と練習場が隣接していました。日本ペイントに来てからは、自宅から電車とバスに乗って練習場まで通うようになったことが一番変わったところですね。
ー 通勤することについては、どのように思っていますか?
最初は不安でしたが、通っていくうちに「いいな!」と思うようになりました。通勤を挟むことで、練習との切り替えがうまくできるようになったことが理由です。
ー 逆に不便なところは?
練習場が4階にあるのですが、階段しか練習場に行く方法がないので、毎回階段を登るのがしんどいなと思っているぐらいです(笑)
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動画を見ながら練習できる環境
ー 練習内容などに変化はありましたか?
日本ペイントでは練習中も常に動画が撮影されていて、数秒遅れで台の横に設置されたモニターに映されるんです。そこが大きく変わりました。動画ですぐに自分のフォームなどを確認できる環境は、日本ペイントにしかないと思うので、すごくありがたく思っています。
ー 動画を確認できることで効果を感じていますか?
すごく感じています。コーチに言われたことを自分では実践しているつもりでも、客観的に動画で見ると全然できていなかったりして、改めて気づくことが多いですね。
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積極的に取り組んでいる練習
ー このような動画ですぐ確認できる環境で、今、特に積極的に取り組んでいる練習はありますか?
昔にも取り組んでいたんですが、改めてチキータの練習に最近は力を入れています。もともと安定志向なので得意ではないのですが、今の時代の卓球では先手をとって行くために必須の技術だと思うので、新しい環境で心機一転し、積極的に取り組んでいます。
ー チキータに取り組む上で難しいポイントはどのようなところですか?
「判断」です。相手のボールの左右のコース、長短、回転と注意しなければならないポイントが多いので、それらを一気に判断することが一番難しいです。
ー チキータ以外にも、サーブでもこだわっていることなどはありますか?
サーブはモーションにこだわっています。動画も使って相手目線で確認しながら、わかりづらいサーブを出せるように意識しています。巻き込みサーブなどは上手な大学生に練習に来ていただいて、教えてもらっています。
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田代早紀選手の目指す姿
ー 日本ペイントで果たしたい役割などはありますか?
9年間日本生命にいた間に経験したことのない最年長として、チームメイトから頼ってもらえるような存在になりたいです。
ー 具体的なロールモデルは?
日本生命時代で言うと、藤井寛子さんみたいな存在になりたいです。団体戦で、藤井さんの1点があるというのがチームにとってとても大きかったので、自分もそういう風になりたいなと思っています。