文:ラリーズ編集部
今回は、卓球国内リーグ・ノジマTリーグで「岡山リベッツ」に所属する田添響を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本情報から世界ランキングを上げる要因となった国際大会での戦績などについても触れていきます。
魅力的なルックスと確かな実力を併せ持ち、女性のファンも多い田添響。甘いマスクとは裏腹に長身から繰り出される猛々しいプレーは印象的です。そんな田添響のプロフィールを見ていきましょう。
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このページの目次
田添響とは?
田添響は2016年ITTFチャレンジタイオープンで男子シングルス3位に輝いた選手です。日本国内では2018年全日本選手権大会の男子シングルスでベスト8に入る実力者です。
Tリーグにも参戦しており、サードシーズンからは岡山リベッツの一員として勝利を目指します。
プロフィール
田添響は1996年6月2日生まれの24歳(2021年3月現在)で、福岡県北九州市出身です。身長は178cmです。兄は1つ年上で木下マイスター東京に所属する田添健汰です。
写真:田添響(岡山リベッツ)/提供:©T.LEAGUE
田添が卓球を始めたのは6歳の時で、父と兄の影響で強豪の石田卓球クラブで卓球を始めました。ここは北京五輪やロンドン五輪に出場し、活躍したことのある岸川聖也を輩出したことでも有名なクラブチームです。
小学校高学年ではナショナルチームに所属していました。中学校は地元の中間東中学校に進学し、高校は地元の希望が丘高校に進学しました。高校ではインターハイ団体では当時8連覇中であった青森山田高校を破り、優勝を飾りました。男子ダブルスでは2年連続3位になるなどの輝かしい成績を残しました。
写真:ゴールド選手としてクローバー歯科カスピッズでプレーする田添響/撮影:ラリーズ編集部
大学は東京の強豪・専修大学に進学します。大学日本一を決めるインカレでは専修大学を優勝に導きMVPを獲得ました。また、2017年ドイツのブンデスリーグ2部では22勝3敗という好成績を残します。2018年に日本に帰って来てからの全日本選手権大会ではベスト8に初めて入りました。
写真:田添響(岡山リベッツ)/提供:©T.LEAGUE
2018年からはTリーグにも参戦します。ファーストシーズン、セカンドシーズンは木下マイスター東京から参戦していましたが、2020年4月からは岡山リベッツに所属しています。サードシーズンとなる2020-2021シーズンは、シングルス2勝7敗と悔しい結果に終わりましたが、フォースシーズンも岡山リベッツと契約更新しました。
2019年12月には個人では日本初となるドイツの卓球メーカー・ティバー社との用具契約を交わしたことを発表しました。
田添響Twitter
プレースタイル
田添響の戦型は右シェーク裏裏のドライブ型です。田添の最大の持ち味はバックハンドです。また、178cmという長身を活かした大胆でパワフルなプレーで相手を圧倒します。
多種多様なサーブからのバックハンドやチキータでの攻撃で相手にプレッシャーを与えるのが得意です。
大胆に攻めるべき所は攻めますが、要所になると繊細でミスのないプレーも持ち合わせています。
劣勢の場面での相手の攻撃にも後陣からの強烈なバックハンドにより一気に形成を逆転させることができ、底力は国内屈指といえるでしょう。
使用用具
田添響はティバーの契約選手で、用具はすべてティバーのものを使用しています。使用用具は、ラケットが「フォティーノ プロ」で、ラバーはフォア面に「エボリューション MX-S」、バック面に「エボリューション MX-P」を使用しているようです。
これらの用具について、田添は「ティバーのラバー、ブレードは自分のプレースタイルに凄くマッチしていると感じます」とコメントしています。
世界ランキング
田添響の世界ランキングは2018年4月には1040位でした。しかし、2018年10月には自己最高の251位と約半年の間に一気にランキングを上げました。現在の世界ランキングは341位(2020年4月時点)となっています。
国内大会での主な戦績
2018年 | 全日本卓球選手権大会 | 男子シングルスベスト8 |
国際大会での主な戦績
2016年 | タイオープン | シングルスベスト4 |
まとめ
甘いルックスと確かな実力でファンを魅了する田添響。そのポテンシャルは日本でもトップクラスで、兄の田添健汰ともども今後のさらなる活躍に期待がかかる選手です。Tリーグサードシーズンでは兄弟で別々のチームとなり、兄弟対決が実現するかもしれません。今後も田添響から目が離せません。