卓球用具紹介 [PR] 【卓球】サイバーシェイプカーボンを徹底解剖 卓球界の“常識”を覆す驚異の“六角形ラケット”
2022.12.17
卓球ラケットと言えば、打球面は楕円形であることが全世界共通の当たり前として認知されていました。しかし2021年、その“常識”を覆すラケットがSTIGA(スティガ)から発売されることとなりました。それが、『サイバーシェイプカーボン』です。
今回は、『サイバーシェイプカーボン』を徹底分析し、卓球界に衝撃を与えたラケットの性能はどのようなものか、どのような選手に適しているのかを見ていきましょう。
このページの目次
『サイバーシェイプカーボン』とは?
「なぜラケットは丸形なのか?」STIGA(スティガ)の模索
卓球ラケット、特にシェークハンドラケットに関しては、ほぼすべての製品が打球面を楕円形にしています。ペンホルダーでも中国式ペンや日本式ペンの一部が楕円となっていて、「ラケット=楕円形」が常識として認知されています。
STIGA(スティガ)自身も楕円形のラケットで「エバンホルツ」シリーズや「ローズウッド」シリーズなど数々の大ヒット作を生み出してきていました。しかしSTIGA(スティガ)内では、新たな形状のラケットを作ろうという動きが始まり、KTHロイヤル工科大学との共同研究に臨みました。これが『サイバーシェイプカーボン』誕生の序章です。
このときにSTIGA(スティガ)がこだわったのが、打球感でした。どのラケットにも打球時の振動と最適なエリア(スイートスポット)は存在していて、新たな形状にすることで従来の楕円形ラケットと比較してどう向上するのかを試してきました。
導き出した『サイバーシェイプカーボン』という答え
STIGA(スティガ)が答えとして導き出したのは、六角形のブレード(面)でした。そして2021年12月に、『サイバーシェイプカーボン』として新たな形状のラケットが卓球界に仲間入りしたのです。しかし、その発売に先立って『サイバーシェイプカーボン』が卓球界に大きな衝撃を与える出来事がありました。
『サイバーシェイプカーボン』を世に広めた異端児
写真:トルルス・モーレゴード(スウェーデン)/撮影:ラリーズ編集部
それが、2021年11月に行われた世界選手権男子シングルスです。ティモ・ボル(ドイツ)やパトリック・フランチスカ(ドイツ)、荘智淵(チャンチーユエン・チャイニーズタイペイ)といった世界のトッププレーヤーに次々勝利し、準優勝に輝いた異端児が現れました。トルルス・モーレゴード(スウェーデン)です。
モーレゴードは独特なプレーを特徴としており、世界選手権でもその独創性を何度も披露し、観客を大いに沸かせました。そして、そのモーレゴードこそが『サイバーシェイプカーボン』の使い手だったのです。これを機に『サイバーシェイプカーボン』は卓球ファンの注目の的となりました。
それでは、『サイバーシェイプカーボン』にはどのような特徴があるのか。基本構造から詳しく見ていきましょう。
『サイバーシェイプカーボン』の重量や厚み
重量
『サイバーシェイプカーボン』の平均重量は85g前後です。同等の重量を持つラケットとしては、BUTTERFLYの『ビスカリア』や、ヤサカの『馬林エキストラオフェンシブ』などが挙げられます。カーボン入りのラケットとしては軽い部類に入ります。
厚みと構造
『サイバーシェイプカーボン』は木材5枚にカーボンが内側に2枚搭載されていて、ブレードの厚さは6.3mmです。同じ厚さのラケットとしてはヤサカの7枚合板『馬林エキストラスペシャル』が挙げられます。他のカーボン入りラケットと比較すると厚めとなっています。
『サイバーシェイプカーボン』は、シェークハンドのフレアとストレート、そして中国式ペンの3種類が展開されています。
>>STIGAの卓球ラケット・オールラウンドシリーズを紹介 バランスのいい5枚合板
『サイバーシェイプカーボン』の特徴
では、そんな『サイバーシェイプカーボン』にはいったいどんな特徴があるのでしょうか。
特徴①:スイートスポットの拡大
『サイバーシェイプカーボン』の特徴1つ目は、スイートスポットの拡大です。
『サイバーシェイプカーボン』は従来のラケットに比べて先端部分が広めに作られています。そのため、最適な打球ポイントである「スイートスポット」も従来のラケットより広くなり、様々なボールに対して対応しやすくなっています。
特徴②:先端寄りのの打球エリアで攻撃力が向上
『サイバーシェイプカーボン』の特徴2つ目は、先端寄りの打球エリアで攻撃力が向上です。
『サイバーシェイプカーボン』はその独特の形状によって、打球エリアが先端寄りになっています。これによって、先端側でしっかりとスイングした時の威力は従来のラケットよりも向上しています。
楕円形のラケットと比較した時、打球するエリアはシェークハンドで約11%、ペンホルダーで約9%(いずれもSTIGA調べ)大きくなっているため、より多くのプレーヤーが心地よく打球できるラケットとなっています。
特徴③:六角形という稀有な形状
『サイバーシェイプカーボン』の特徴3つ目は、六角形という稀有な形状です。
『サイバーシェイプカーボン』の最たる特徴は六角形の面です。六角形にすることで、最適な打球スポットが拡大し、台上でもよりラケットを近づけて攻撃することが可能となりました。
>>卓球・クリッパーシリーズを一挙紹介!STIGAが誇る木材合板の王道シリーズ
『サイバーシェイプカーボン』に向いているプレーヤー
では、どのような選手に『サイバーシェイプカーボン』が適しているのかを見ていきましょう。
プレーヤー①:弾みを求める選手
『サイバーシェイプカーボン』に向いているプレーヤー1人目は、弾みを求める選手です。
『サイバーシェイプカーボン』はインナーカーボンでありながら、板厚が6.3mmと厚めのラケットになっています。使用する木材自体も硬いため、インナーカーボンラケットでありながらアウターカーボンのような弾みがあります。
これまでのラケットで弾みが足りないと感じている選手は『サイバーシェイプカーボン』を手に取る価値があります。
プレーヤー②:オールラウンドに戦う選手
『サイバーシェイプカーボン』に向いているプレーヤー2人目は、オールラウンドに戦う選手です。
前陣から後陣まで幅広く戦う選手は、打点を落として打ったり、体勢を崩しながら打ったりする場面があります。その際に、『サイバーシェイプカーボン』の広いスイートスポットが攻撃をアシストしてくれます。
他にも、なかなか同じ場所にボールを当てるのが難しい選手にも『サイバーシェイプカーボン』の打球エリアの広さが力を発揮します。
プレーヤー③:インパクト重視の選手
『サイバーシェイプカーボン』に向いているプレーヤー3人目は、インパクト重視の選手です。
『サイバーシェイプカーボン』はインナーカーボンラケットなので、スピードがありつつも木材の球持ちも残しています。自力で持ち上げなくても打球が上がりやすくなっているため、ラバーに厚く当てて打球する選手が使用すると、弧線を描きながら強烈な威力のボールを放つことができます。
『サイバーシェイプカーボン』はボールを持つこともできるため、ブロックや引き合いでも力を発揮するまさに万能型ラケットです。
>>【卓球】DNA PRO Mの性能/重さ/硬度を徹底レビュー STIGAが挑戦した初のドイツ製テンション裏ラバー
まとめ
いかがでしたでしょうか。卓球界を震撼させたSTIGA(スティガ)の革命児、『サイバーシェイプカーボン』を手にして、その独特な打球感と全技術のやりやすさに虜になってみませんか。