卓球発祥の地、英国・ロンドンのオフィスワーカーの間で、密かに流行っているのが、昼休みのリフレッシュに卓球をすることだ。
仕掛け人は英国卓球協会。協会が主導する「Ping!」プロジェクトがイギリス全土の24都市に約770台の野外卓球台を設置しており、昨年は約78万人がプレーを楽しんだという。屋外でも傷みにくい鉄製のネットが張られた卓球台には、カラフルなゴム製のラケットがセットされており、通りがかかった誰もが卓球を楽しめるようになっている。
今回訪れたロンドンの金融街、シティ・オブ・ロンドンでも、街のシンボルであるセントポール大聖堂の真裏に卓球台を発見。ベンチが多く、オフィスワーカーが休憩に訪れるパターノスタースクエアでは広場のイメージカラーと同じ鮮やかなパープルの卓球台が2台設置され、カップルや同僚、学生が約15分ずつ入れ替わりでラリーを楽しんでいた。中にはマイラケット持参のガチプレーヤーもいた。
この日、同僚とプレーを楽しんでいたDanielさん(36歳・金融機関勤務)に話を伺うと「朝早く出社して3〜4時間働いた後、ランチタイムにスタバでサンドイッチとコーヒーを飲んでから卓球をするのが日課になっている。オフィスからすぐだから週に2回はここに来て卓球をしている。リフレッシュになって、午後の仕事がはかどるんだ」と楽しそうに答えてくれた。
卓球発祥の地、イギリスでは卓球がカルチャーとして日常生活に溶け込んでいるのかもしれない。Ping!公式サイトでは、イギリス全土に設置されてある卓球台をgoogleマップにプロットしており、場所が確認できるようになっている。
イギリスを訪れた際には、最寄りの野外卓球台でプレーしてみてはいかがだろうか。
その他の海外関連記事はこちら
・ロシア編
・スコットランド編
・アイルランド編
・ドイツ編
・ロンドン編(バウンス2、バウンス1、介護、モール、アート)
・ベトナム編
・ハワイ編
・韓国編
現地取材:川嶋弘文/Rallys編集長