安藤みなみが圧巻の2連覇 ダブルスは中大が健闘【東京選手権 男女シングルス・ダブルス】 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

卓球大会報道 安藤みなみが圧巻の2連覇 ダブルスは中大が健闘【東京選手権 男女シングルス・ダブルス】

2018.03.14

文:里見澪(Rallys編集部)

<2018年3月6日〜11日 第70回東京卓球選手権大会 (東京体育館)>

カタールオープンと時を同じくして行われた東京選手権。なんと言っても一番の目玉は、男女シングルス、男女ダブルスだ。

年齢制限のないこの4種目は、大会中盤8日から11日に渡って行われた。カタールオープンによって一部の主力メンバーが不参加の中で、多くの若手選手たちが我こそはと熱のこもった戦いを展開した。

男子ダブルスの結果から見えてきた中央大学の強さ

男子ダブルスで非常に活躍したチームがある。それは中央大学だ。

優勝こそ逃したが、ベスト16進出を果たしたペアのうち、4ペアが中央大学となっている(1ペアのみ、他チームとの混合)。

今大会で、中央大学の選手を含めたダブルスは5ペア。惜しくもベスト16入りを果たせなかった伊丹・弓取ペアも、優勝した坪井・梅崎ペアにフルゲームで惜敗ししている。

昨年の関東学生卓球リーグ戦では春・秋ともに3位に終わった中央大学だが、団体戦において要となるダブルスでの強化が見られた。

圧巻の2連覇・安藤みなみ

女子シングルスでは、安藤みなみ(専修大/東京)が圧倒的な強さを見せ、去年に引き続き2連覇を果たした。

昨年優勝の安藤は第1シードのため、4回戦から登場。5回戦の対久野理世(十六銀行/岐阜)、6回戦の対天野優(サンリツ/東京)との試合はフルゲームと、競り合う展開だったものの、それ以外の試合はすべてストレート勝ちを収めた。

<関連記事:【東京2020期待の星】青森山田の最後の砦 安藤みなみ

男子シングルス戸上隼輔、執念の優勝

今回、どの種目の選手よりも、多く激戦を切り抜けて優勝した選手がいる。それは男子シングルスで優勝した戸上隼輔(野田学園高/山口)だ。

戸上の今大会での試合のスコアはこちら。
特に6回戦からの試合に注目して頂きたい。

(スーパーシードのため、戸上は5回戦からの参加)
5回戦:戸上 4 ( 6, 5, 10, 9 ) 0 吉田和也(T.O.M&卓球三昧/東京)
6回戦:戸上 4 ( 5, -8, -9, 2, 8, -8, 11) 3 山本勝也(リコー/東京)
7回戦:戸上 4 ( -4, 3, -5, 5, -11, 6, 6 ) 3 酒井明日翔(明治大/東京)
8回戦:戸上 4 (5, -8, -9, 2, 8, -8, 11 ) 3 出雲卓斗(遊学館高/石川)
準決勝:戸上 4 (-13, 8, 7, 7, 13 ) 1 龍崎東寅(明治大/東京)
決勝:戸上 4 ( -12, 2, -10, 13, -7, 5, 12 ) 3 田中佑汰(愛工大名電高/愛知)

何と、今大会で行った6試合のうち、4試合がフルゲームとなっており、そのすべてを勝ち抜いて手にした優勝であった。卓球を少しでもかじったことのある人であれば、このフルゲームを勝ち抜く厳しさは良く分かるだろう。今大会には、戸上よりも世界ランキングの高い選手も多く参加している中、ジュニアの部でもない一般の部で、この厳しい試合を勝ち抜いて優勝を果たした。

今大会、“大逆転優勝”を果たした新チャンピオン戸上の絶対諦めない姿勢は、東京体育館とネット中継(Labolive)で観戦していたファンに感動を与えた。

最終結果は以下の通り。

男女シングルス・男女ダブルス 最終結果

<男子シングルス>
優勝:戸上隼輔(野田学園高/山口)
準優勝:田中佑汰(愛工大名電高/愛知)
ベスト4:龍崎東寅(明治大/東京)、小澤吉大(琉球アスティーダ/沖縄)
ベスト8:宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園/東京)、出雲卓斗(遊学館高/石川)、金民赫(K-WATER/韓国)、姜東秀(KGC人蔘公司/韓国)

<女子シングルス>
優勝:安藤みなみ(専修大/東京)
準優勝:森薗美月(サンリツ/東京)
ベスト4:平侑里香(サンリツ/東京)、笹尾明日香(横浜隼人高/神奈川)、
ベスト8:牛嶋星羅(日立化成/茨城)、阿部愛莉(早稲田大/東京)、宋恵佳(中国電力/広島)、山本怜(中央大/東京)

<男子ダブルス>
優勝:坪井勇磨・梅崎光明(筑波大/茨城)
準優勝:上江洲 光志・松下大星(愛知工業大/愛知)
ベスト4:渡辺裕介・龍崎東寅(明治大/東京)、池田忠功(リコー/東京)・宮本幸典(中央大/東京)
ベスト8:定松祐輔・坂野申悟(中央大/東京)、鹿屋良平・有延大夢(リコー/東京)、和田貴稀・岩城友聖(中央大/東京)、皆川朝・上條晃希(立命館大/京都)

<女子ダブルス>
優勝:松澤茉里奈・高橋真梨子(十六銀行/岐阜)
準優勝:山本怜・明神佑実(中央大/東京)
ベスト4:久野理世・大森玲奈(十六銀行/岐阜)、阿部愛莉・徳永美子(早稲田大/東京)
ベスト8:三宅菜津美・成本綾海(中国電力/広島)、中畑夏海・船本さくら(愛知工業大/愛知)、伊藤佑里子・瀬山咲希(中央大/東京)、中尾優子・椛澤 かえ(エクセディ/三重)

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