ブロックは派手な技術ではないが、試合で使われる頻度が高く、大きな役割を担う技術だ。特にアマチュアレベルでは一本でも多く返球することが勝利に直結することもある。今回は、そんな重要技術であるブロックのしやすさという観点からおすすめのラバーを紹介する。今までとは違ったラバー選びで堅実なプレーを目指してみてはいかがだろうか。
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このページの目次
ブロックがしやすいラバーの特徴
そもそも「ブロックがしやすいラバー」とはどんなラバーだろうか。その特徴をいくつか挙げてみる。
①コントロールがいいラバー
一つ目の要素はコントロール性能だ。ブロックは相手の強打をしっかりと抑える必要がある。高性能のハイエンドラバーは弾みが強いものが多く、コントロールが効きづらいことが多い。やや弾みを抑えたコントロール重視のラバーであれば、安定したブロックがしやすいだろう。
②柔らかいラバー
二つ目のポイントはラバーの硬度だ。ブロックはドライブのような攻撃の技術とは異なり、コンパクトなスイングでの打球となるので、強いインパクトを出すのが難しい。しかし、柔らかいラバーであれば軽く当ててもボールが食い込んでくれるので、回転の影響が少なくなり、思い通りの返球がしやすくなる。
ブロックがしやすいラバー9選
以上の特徴を踏まえ、ブロックにおすすめのラバーをメーカー別に紹介する。
androのラバー:ラザンターR37
特徴
鮮烈な緑色のスポンジが印象的な「ラザンター」シリーズの中でも、最も柔らかい37度のスポンジを搭載した一枚だ。シートの薄さも相まって、ラバーの食い込みはピカイチだ。スピン性能にも優れ、攻撃面でも高いパフォーマンスを発揮する。アグレッシブなプレーと堅いブロックの両立を目指す選手におすすめだ。
DONICのラバー:ブルーストーム ビッグスラム
特徴
その名の通り、青色のスポンジとグリップ性能が特徴の「ブルーストーム」シリーズのうち、コントロール性能を高めたラバーだ。ブロックをはじめとした技術に安定感をもたらしてくれるだけでなく、攻撃時の威力も申し分ない。ドイツ製テンションらしい金属音も特徴的だ。
STIGAのラバー:DNA PRO S
特徴
今やSTIGAの看板ラバーとなった「DNA」シリーズのソフトスポンジバージョンだ。グリップ力を高めたドイツ製テンションで、コントロールのしやすさをはじめ、バランスのいい性能に仕上がっている。特に、柔らかいラバーが苦手とする台上技術も高いレベルでこなすことができる点が高評価だ。
TIBHARのラバー:エボリューション FX-P
特徴
ソフトスポンジを採用し、コントロールを高めながらもボールの重さを追求した回転系テンションラバーだ。柔らかいラバーにありがちな「ボールが軽くなる」という欠点を感じさせない、攻守に隙のないラバーとなっている。ドライブ時には回転系テンションらしくしっかりと弧線を描き、安定したボールを放つことができる。
TSPのラバー:レガリスレッド
特徴
赤色のスポンジが目を引く、扱いやすいスピン系テンションラバーだ。シート、スポンジともに柔らかめのものを採用しており、コントロール性能の高さと重量の軽さが特徴的だ。ラバー全体の食い込みがいいのでスマッシュもやりやすく、高い金属音が鳴り響く。ラケットを軽くしたい選手や、中国式ペンホルダーの裏面におすすめだ。
XIOMのラバー:ヴェガヨーロッパDF
特徴
大ヒットシリーズ「ヴェガ」シリーズの一枚で、柔らかくコントロール性能に優れているのが特徴だ。DF(ダイナミックフリックション)技術により、スピン性能もアップしている。バック面での使用や、初めてのテンションラバーとしてもおすすめだ。「ヴェガ」シリーズの強みであるコストパフォーマンスの高さも健在だ。
ニッタクのラバー:ファスタークS-1
特徴
「ファスターク」シリーズのウリであるグリップ力はそのままに、よりスピード性能に特化したのがこのラバーだ。シートが柔らかいため、食い込みがよく、ブロックやスマッシュといったフラット系の打法に適している。ブロックの精度に加え、相手を打ち崩す速攻プレーも追い求めたいという選手におすすめだ。
バタフライのラバー:テナジー25FX
特徴
世界中で大ヒットの「テナジー」シリーズ、その中でも前陣攻守における性能を追求したのが「テナジー25」だ。このラバーはそのソフトスポンジバージョンで、安定感と使いやすさがアップしている。高いスピン・スピード性能を持っていながら弾みすぎるということはなく、ブロックやカウンターがしやすいラバーに仕上がっている。
ヤサカのラバー:ラクザ7ソフト
特徴
高いグリップ力が特徴の「ラクザ7」のトップシートにソフトスポンジを合わせることで安定感をプラスしたラバーだ。ブロックのやりやすさはもちろんのこと、シートなグリップ力によりドライブのような擦る打法もやりやすい。ドライブとブロック、攻守のバランスを求める選手にぴったりのラバーと言えるだろう。